いい味出すベテラン神鋼・谷口到が今季初メンバー入り「気持ちもマックス」

2021年04月10日 08:30

ラグビー

いい味出すベテラン神鋼・谷口到が今季初メンバー入り「気持ちもマックス」
神戸製鋼のロック谷口はNTTドコモ戦で今季初ベンチ入り Photo By スポニチ
 ベテランはいい味を出す。神戸製鋼のロック谷口到(36)とプロップ山下裕史(35)の8日の2人同時取材は、冗談と本気が混ざった絶妙のハーモニー。特に、きょう10日のNTTドコモ戦(花園)で、控えで今季初ベンチ入りをする谷口のトークは切れていた。
 「気合いを入れていきたいですね。圧勝して決勝トーナメントに進みたい。コンディションは、最高なんですよ。選手生活の中で1番ぐらい」

 いやトークだけではなかった。日本代表10キャップの器用なFWは、体もキレキレのようだ。さらに「気持ちもマックス。ハングリーさもある」と心も煮えたぎっている。

 試合には出ていなかったが、チームでもいい味を出していた。「Bチーム」をまとめてきた。若手にもよく声をかけている。面倒見のいい兄貴分は、「Aチーム」がその週に対戦する相手になりきり、チームに貢献してきた。

 「我慢するところを理解してきた。悔しさはあったけど、別のところではき出してきた。ウエートとかで。ノンメンバーを盛り上げる役割がある」

 18年から22戦無敗を続ける神鋼の強さはBチームにある。Aチームを実戦形式でガツンとやっつける時がある。激しくやりあうシーンは、日常茶飯事だ。下から突き上げられれば、上は強くなる。その「B」で存在感を発揮していたのが、谷口、プロップ沢居寛也(30)、フランカー・グラント・ハッティング(30)、WTBアンダーソン・フレイザー(36)だった。ディロンヘッドコーチは「ハードワークをしていた」と練習姿勢を評価して、この4人を今節で初メンバー入りをさせた。

 現在5勝1分の2位。ホワイトカンファレンスを1位通過できるかどうかは、勝ち点1差の首位パナソニック―ヤマハ発動機の結果次第。自軍でできることは、昨年97―0で大勝したドコモに、攻め続けることだけだ。

 谷口は普段から準備をしてきた。グラウンドに出てくると、フランカー橋本大輝(33)とのパス交換で練習をスタートさせる。中央ラインを横に使って往復する。「しっかりフォロースルーを取る」という基本だけでなく、バックフリップパスなどのトリッキーなパスも交える。「毎日やることで、違ってくる」。3列もこなす器用で激しいFWは、技術も向上中。明るい性格で、意見もズバッと言うご意見番が、チームに勢いを与える。

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