ウィザーズのビールが残り6秒に逆転の「4Pプレー」 八村は22得点 1Qの13得点は自己最多

2021年04月10日 13:58

バスケット

ウィザーズのビールが残り6秒に逆転の「4Pプレー」 八村は22得点 1Qの13得点は自己最多
ウォリアーズのカリーとグリーンにマークされる八村(AP) Photo By AP
 NBA東地区全体13位のウィザーズは9日、敵地サンフランシスコ(カリフォルニア州)で西地区全体10位のウォリアーズと対戦。110―107(前半57―50)で競り勝って白星を2つ並べ、今季の成績を19勝32敗とした。東地区全体12位のキャバリアーズとはゲーム差なし。渡辺雄太(26)が所属する同11位のラプターズとは0・5ゲーム差に詰め寄った。
 ウィザーズは第2Q途中で一時12点をリードしたが第4Q中盤で逆転されて苦闘。しかし104―107で迎えた残り6・1秒、ラッセル・ウエストブルック(32)が正面から外した3点シュートを左のコーナーでキープしたブラドリー・ビール(27)が起死回生の同点3点シュートを決め、アンドリュー・ウィギンス(26)の反則を誘ってフリースローも1回与えられた。そしてこの貴重な1本をねじこんで土壇場で108―107。このあと新人デニ・アブディヤ(20)が自陣ペイント内でウォリアーズのデビッド・リー(28)が保持していたボールをはたき落とし(記録はスティール)、相手の最後の攻撃のチャンスをつぶして勝利をものにした。

 八村塁(23)は第1Qで7本中6本のフィールドゴール(FG)を成功してこのクオーターとしてが自己最多の13得点。結局30分の出場でフィールドゴール(FG)を16本中9本(うち3点シュートは2本中1本)決めて22得点と5リバウンド、1アシストをマークした。2ケタ得点は今季出場42試合中回32回目。20得点以上は今季10回目となった。

 得点部門1位(31・2)のビールは前半でわずか3得点に終わっていたが、逆転の“4点プレー”を含めて20得点。ウエストブルックは19得点、14リバウンド、14アシスト(うち八村へのアシストは5)で2試合連続、今季21回目(通算167回目)のトリプルダブルを達成した。ベンチから出たセンターのロビン・ロペス(33)は今季自己最多の20得点。

 開始14秒、八村は2015年にウィザーズでNBAデビューを果たしたケリー・ウーブレJR(25)との1対1を制してレイアップを成功。その後もすべてアシスト付きのシュートを4本連続で決め、開始からわずか4分7秒で2ケタ得点をマークした。第1QではFGを7本中6本決めて13得点をマーク。ブラドリーがこのクオーターで無得点に終わる中でオフェンス面で存在感を示した。

 第2Q以降はシュートのタッチがいまひとつだったが、91―95で迎えた第4Q残り5分には右のコーナーから今季36本目の3点シュートを成功(成功率は今季33・0%)。104―103だった残り48・3秒にベースライン際で試みたドライブではドレイモンド・グリーン(31)の好ディフェンスの前にボールを空中で制止させられてジャンプボールとなってしまったが、大詰めでも「攻める姿勢」を見せた。

 2014年から5季連続でファイナルに進出して3度優勝しているウォリアーズは24勝28敗。リーグの得点部門でビールに次いで2位(29・7)につけているカリーは5本の3点シュートなどで両軍最多の32得点を稼いだが最後に放った3点シュートは入らなかった。

 ウィザーズでNBAデビューを果たしているケリー・ウーブレJR(25)は23得点。ドラフト全体2番目に指名された新人センターのジェームズ・ワイズマン(19)も18得点を記録したが、土壇場での攻防を制することができずに連勝を逃した。

 ウィザーズは今季最長のロード6連戦のこれが3戦目。10日はサンズ、12日にはジャズ、そして14日にはキングスと敵地で顔を合わせることになっている。

 なお西地区4位のナゲッツはスパーズを退けて8連勝。ヤニス・アデトクンボ(26)ら主力の多くの故障で欠く東地区全体3位のバックスはホーネッツに敗れて3連勝のあとは3連敗となった。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場10分41秒=13得点)
(1)14秒・正面からウーブレJRとの1対1。インサイドへのドライブから右手でレイアップ=〇(アシスト・ウエストブルック)
(2)55秒・フリースローライン付近からジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
(3)1分36秒・アリウープからのシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
(4)3分22秒・右エルボー付近からジャンプシュート=〇(アシスト・ビール)
(5)4分7秒・速攻からゴール下。グリーンの反則を誘う=〇(アシスト・ウエストブルック)
*4分7秒・フリースロー1本=×
(6)4分37秒・グリーンとの1対1。右サイドから正面にドリブルしてジャンプシュート=×
(7)8分5秒・左ベースライン際をドライブしたスミスに合わせてインサイドにカット。ゴール下でシュートを決めワイズマンの反則を誘う=〇(アシスト・スミス)
*フリースロー1本=〇
 ▼第2Q(出場6分51秒=無得点)
(8)6分31秒・右ローポストから左回りのターンアラウンドでジャンプシュート。マークはグリーン=×
(9)8分17秒・スティールからの速攻。右サイドでレイアップ=×
 ▼第3Q(出場12分=2得点)
(10)3分57秒・正面からグリーンとの1対1。ドライブしてレイアップ=×
(11)5分56秒・右コーナーから3点シュート=×
(12)7分4秒・ペイント内で正面からプルアップでジャンプシュート=〇(アシスト・ビール)
 ▼第4Q(出場8分17秒=7得点)
*5分7秒・フリースロー2本=〇〇
(13)5分45秒・右ローポストからベイズモアとの1対1。ターンアラウンドでジャンプシュート=×
(14)7分0秒・右コーナーから3点シュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
(15)9分43秒・ペイント内でプルアップからジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
(16)11分14秒・右ベースライン際を突破してゴール下。グリーンに空中でボールを押さえつけられる=×

 <9日の結果>
ペイサーズ(24勝27敗)111―106*マジック(17勝35敗)
*セルティクス(145―136(延長)ティンバーウルブス(13勝40敗)
*ニックス(26勝27敗)133―129(延長)グリズリーズ(26勝24敗)
*ホークス(28勝25敗)120―108ブルズ(22勝29敗)
*ペリカンズ(23勝29敗)101―94 76ers(35勝17敗)
ホーネッツ(27勝24敗)127―119*バックス(32勝20敗)
*ナゲッツ(34勝18敗)121―119スパーズ(24勝26敗)
ウィザーズ(19勝32敗)110―107*ウォリアーズ(24勝28敗)
*クリッパーズ(36勝18敗)126―109ロケッツ(14勝38敗)
 *はホームチーム

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