バスケ男子 ホーバス監督“Wユウキ”布陣をテスト「残り10秒、特別なプレーをつくる時にはあり」

2023年02月26日 17:55

バスケット

バスケ男子 ホーバス監督“Wユウキ”布陣をテスト「残り10秒、特別なプレーをつくる時にはあり」
<バスケットボール男子W杯アジア2次予選 日本・バーレーン>第4Q、富樫(右)と河村(右から5人目)を同時起用したホーバス監督(左)=撮影・小海途 良幹 Photo By スポニチ
 【W杯アジア2次予選 ( 2023年2月26日    高崎アリーナ )】 日本がバーレーンに95―72で快勝した。アジア予選を5連勝で締めくくり、通算7勝5敗。トム・ホーバス監督(56=米国)は第4クオーター(Q)に富樫勇樹(29=千葉J)、河村勇輝(21=横浜BC)の小兵ガード2人を同時起用する布陣をテストした。日本が開催国枠で出場するW杯本大会は8月25日に開幕し、1次リーグ組み合わせ抽選会は4月29日にマニラで行われる。
 高崎アリーナに詰めかけた満員3300人超の観衆がどよめいた。第4Q残り6分35秒。ベンチに下がっていた河村がコートに入った。退いたのは同じポイントガードの富樫ではなく、身長2メートル1の井上。河村は「富樫さんと代わると思っていたので“えっ”と思った」と驚き、富樫は「一緒にコートに立つことはほとんどないので笑ってしまった」と白い歯をこぼした。

 2人同時出場の時間に河村は10得点をマークし「ボールハンドラーが2人いると違うプレーにフォーカスできる」と強調。富樫は「ハンドラーが2人いると自分がボールを持っていなくてもセットアップできるのでやりやすい。相手のリズムを崩せる可能性はある。オフェンスに関してはいいと思います」と振り返った。

 身長1メートル67の富樫と、身長1メートル73の河村。2人の同時起用は守備の際に身長差のミスマッチを突かれるため、リスクが大きい。この日は相手ガード陣の身長が低かったことで実現したが、W杯本大会では大型ガードを擁する国ばかりで、流れの中での採用は現実的ではない。

 ホーバス監督は「河村は富樫と一緒に出ることでオフボールのアクションが増え、スコアラーになった」と指摘。「W杯で長い時間は難しいが、残り10秒、特別なプレーをつくる時にはあり」との見解を示した。今季の河村はBリーグで日本人トップの1試合平均18・5得点を記録。世界舞台でも勝負どころで“Wユウキ”を繰り出す可能性はある。

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