芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン⑨ 距離のあるアプローチ
2023年03月17日 12:00
ゴルフ
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芹澤 右腰から左腰までの振り幅でアプローチする際は、手首のコックを使わなかった林プロですが、50㍎を打つ時はどうですか?
林 振り幅が大きくなるので、手首のコックは使います。
芹澤 その際、どのようなことに気をつけていますか?
林 ボールの手前をダフらないことです。そのために、目線をできるだけ上げないように心がけています。
芹澤 良いですね。目線を高くすると、ボールをすくい打つ形になりやすいですからね。ダウンスイングで体が早く起き上がり、クラブヘッドが下に垂れ下がった形になります。それがダフリの原因なんです。反対に目線が低いと、ボールの上からポンとヘッドを下ろせるので、ダフリにくくなります。50㍎を打つつもりで、一度素振りをしてもらえますか?
林 50㍎だとこんな感じで振ります。
芹澤 おっ、やはりバックスイングでは手首のコックを使って、両手が右肩の近くまで上がっていましたね。コックを使うことによって、クラブがスイングプレーンから外れやすくなるので、気をつけたいところです。ダウンスイングではプレーンに沿ってクラブを体で引っ張るように下ろしてくるイメージを持ちたいですね。
林 スイングリズムはどうなりますか?
芹澤 右腰から左腰の振り幅では、イチで上げてニーで下ろしていましたが、今回は振り幅が大きくなる分変わります。イチでテークバック、ニーでトップ、サンでインパクトです。大切なのは、ショットと同じように体を使ってクラブを下ろすこと。ダウンスイングでは、両手ではなく、グリップエンドを先行させましょう。インパクトの前に腰が開いて目標と正対し、インパクト後にクラブを左サイドに振り抜くことによって、体が目標に正対するのが正解です。このとき、左脇が締まって、シャフトが立つ形をつくりましょう。
林 体重が右足に残ったままインパクトを迎えると、ボールの手前をダフリやすくなりますが、それを防ぐにはどうしたら良いですか?
芹澤 お勧めのドリルがあります。まず、いつも通りにアドレスしたら、右足を後ろに引いて爪先だけを地面に着けて構えましょう。イメージ的には左足1本で立っている感じです。あとはクラブを上げて下ろすだけです。実際にボールを打ってもらえますか?
林 分かりました。あっ、クリーンにボールをヒットできました!
芹澤 林さんがプロだからではありませんよ。アベレージゴルファーでもこの打ち方なら、ボールをクリーンヒットできます。なぜなら、ダウンスイングで右足に体重が残りませんし、左足への体重移動も最初からできているからです。ボールの上からヘッドを下ろせるので、すくい打ちにもならなければ、ボールの手前をダフることもありません。このドリルで左足体重の感覚をつかんだら、いつも通りに構えてボールを打ってみましょう。
(取材協力・チームセリザワゴルフアカデミー)
◆芹澤 信雄(せりざわ・のぶお)1959年(昭34)11月10日、静岡県御殿場市生まれの63歳。公式戦の96年日本マッチプレーなどツアー通算5勝。指導者として高い評価を受け太平洋クラブ御殿場コース内で「チームセリザワゴルフアカデミー」を運営。門下生に藤田寛之、宮本勝昌、西山ゆかり、林菜乃子らがいる。2022年から日本プロゴルフ協会の副会長も務める。TSI所属。
◆林 菜乃子(はやし・なのこ)1997年(平8)5月17日生まれ、神奈川県出身の25歳。6歳でゴルフを始めクラーク記念国際高3年時に神奈川県アマ、関東高校選手権4位。18年プロテスト合格。20~21年に6試合でベスト10に入りメルセデス・ランキングで52位と飛躍。昨季は同ランク57位。ツアー自己最高位は6位。ユピテル所属。
20㍎以下のアプローチなら右腰から左腰までの振り幅で対応できました。ところが、それ以上の距離になると、手首のコックを使って振り幅を大きくする必要があります。芹澤信雄プロによれば距離のあるアプローチの場合、ショットと同じように体を使ったスイングを心がけることが大事だと言います。具体的にどのような使い方をすれば良いのか、早速聞いてみましょう。パートナーはチームセリザワの林菜乃子プロです。 【林 振り幅が大きくなるので、手首のコックは使います。
芹澤 その際、どのようなことに気をつけていますか?
林 ボールの手前をダフらないことです。そのために、目線をできるだけ上げないように心がけています。
芹澤 良いですね。目線を高くすると、ボールをすくい打つ形になりやすいですからね。ダウンスイングで体が早く起き上がり、クラブヘッドが下に垂れ下がった形になります。それがダフリの原因なんです。反対に目線が低いと、ボールの上からポンとヘッドを下ろせるので、ダフリにくくなります。50㍎を打つつもりで、一度素振りをしてもらえますか?
林 50㍎だとこんな感じで振ります。
芹澤 おっ、やはりバックスイングでは手首のコックを使って、両手が右肩の近くまで上がっていましたね。コックを使うことによって、クラブがスイングプレーンから外れやすくなるので、気をつけたいところです。ダウンスイングではプレーンに沿ってクラブを体で引っ張るように下ろしてくるイメージを持ちたいですね。
林 スイングリズムはどうなりますか?
芹澤 右腰から左腰の振り幅では、イチで上げてニーで下ろしていましたが、今回は振り幅が大きくなる分変わります。イチでテークバック、ニーでトップ、サンでインパクトです。大切なのは、ショットと同じように体を使ってクラブを下ろすこと。ダウンスイングでは、両手ではなく、グリップエンドを先行させましょう。インパクトの前に腰が開いて目標と正対し、インパクト後にクラブを左サイドに振り抜くことによって、体が目標に正対するのが正解です。このとき、左脇が締まって、シャフトが立つ形をつくりましょう。
林 体重が右足に残ったままインパクトを迎えると、ボールの手前をダフリやすくなりますが、それを防ぐにはどうしたら良いですか?
芹澤 お勧めのドリルがあります。まず、いつも通りにアドレスしたら、右足を後ろに引いて爪先だけを地面に着けて構えましょう。イメージ的には左足1本で立っている感じです。あとはクラブを上げて下ろすだけです。実際にボールを打ってもらえますか?
林 分かりました。あっ、クリーンにボールをヒットできました!
芹澤 林さんがプロだからではありませんよ。アベレージゴルファーでもこの打ち方なら、ボールをクリーンヒットできます。なぜなら、ダウンスイングで右足に体重が残りませんし、左足への体重移動も最初からできているからです。ボールの上からヘッドを下ろせるので、すくい打ちにもならなければ、ボールの手前をダフることもありません。このドリルで左足体重の感覚をつかんだら、いつも通りに構えてボールを打ってみましょう。
(取材協力・チームセリザワゴルフアカデミー)
◆芹澤 信雄(せりざわ・のぶお)1959年(昭34)11月10日、静岡県御殿場市生まれの63歳。公式戦の96年日本マッチプレーなどツアー通算5勝。指導者として高い評価を受け太平洋クラブ御殿場コース内で「チームセリザワゴルフアカデミー」を運営。門下生に藤田寛之、宮本勝昌、西山ゆかり、林菜乃子らがいる。2022年から日本プロゴルフ協会の副会長も務める。TSI所属。
◆林 菜乃子(はやし・なのこ)1997年(平8)5月17日生まれ、神奈川県出身の25歳。6歳でゴルフを始めクラーク記念国際高3年時に神奈川県アマ、関東高校選手権4位。18年プロテスト合格。20~21年に6試合でベスト10に入りメルセデス・ランキングで52位と飛躍。昨季は同ランク57位。ツアー自己最高位は6位。ユピテル所属。
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