幕下・川副が4連勝で勝ち越し第1号「全力士の中で一番最初は気持ちいい」新十両へ幕下優勝へ一歩前進

2023年03月17日 16:15

相撲

幕下・川副が4連勝で勝ち越し第1号「全力士の中で一番最初は気持ちいい」新十両へ幕下優勝へ一歩前進
<大相撲春場所6日目>肩すかしで栃武蔵(手前)を下す川副(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所6日目 】 一昨年の学生横綱・幕下・川副(23=宮城野部屋)が、同じく元学生横綱の十両・栃武蔵(24=春日野部屋)を破って4連勝で勝ち越しを決めた。
 自身より50キロ以上重い相手に対して正面から当たって左をのぞかせるとすぐに肩透かしを打って左へ回り込んでいき、土俵際左足一本残して白星をつかんだ。極められた左肘は逆に折れ曲がるような形になったが「大丈夫です」と無事を強調。持ち味でもある体の柔らかさが生きた。

 この日は初めて十両の土俵に登場。「雰囲気が良かった。いつもよりもやってやろうと高ぶった気持ちになった」と緊張感がプラスに働いた。初めて行う土俵上での所作は前日に部屋の兄弟子・炎鵬(28)から教わったとおりにこなしたが、土俵下で力水をつけることを忘れていて審判の親方に促される場面も。土俵上のことに気を取られすぎたせいか「全然分からなかったです。土俵下でのことは何も考えてなかったです」と苦笑いしていた。

 デビュー4場所目にして自身初のストレート勝ち越し。「自分が一番驚いています」と満面の笑みを見せた。6日目で早くも4番相撲を取り終えたため、今場所の勝ち越し一番乗り。「全力士の中で一番最初なんですね。なんか気持ちいいですね」と喜びを表した。

 場所前には常々「全勝を狙っている」と話しており、今場所こそは幕下優勝が少しずつ現実味を帯びてきた。ここからの勝ち星の上積みは新十両昇進をより確実にするためにも大事になってくる。「まだあと3番残っていますし、全然気は抜けないですね」。勝ち越しの喜びをかみしめつつも、冷静に気を引き締めた。

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