【玉ノ井親方・視点】霧馬山 熱心な稽古で培った足腰の強さ

2023年03月27日 04:44

相撲

【玉ノ井親方・視点】霧馬山 熱心な稽古で培った足腰の強さ
<大相撲春場所・千秋楽>大栄翔(左)を突き落としで下し、優勝決定戦を制した霧馬山(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所千秋楽 ( 2023年3月26日    エディオンアリーナ大阪 )】 相撲に勝って勝負に負けた。本割、決定戦といずれも同じような内容で敗れ、大栄翔にとっては悔いの残る結果になった。最初の取組は立ち合いの当たりも、二の矢の攻めも完璧。ただ、狙い通りの展開になった分だけ気持ちがはやった。上体に足がついていかず、土俵際で墓穴を掘った。決定戦はその残像が頭に残っていたのだろう。今度は慎重になりすぎて、肝心なところで体が前に出ていかなかった。勝負のあや、相撲の難しさを感じさせた“2番勝負”だった。
 ただ、見方を変えれば、それだけ霧馬山の足腰が強かったということでもある。元々、稽古熱心な力士で積極的に出稽古を行い、いろいろなタイプの関取と胸を合わせて力を蓄えてきた。その成果がこの日の土俵際の粘りにも表れた。これで来場所は大関獲り。立ち合いの当たりにもっと力強さが出てくれば、さらに上の地位を目指せる。 (元大関・栃東)

おすすめテーマ

2023年03月27日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム