朝乃山 十両13勝もV逸「悔しい思いを来場所にぶつけたい」

2023年03月27日 04:42

相撲

朝乃山 十両13勝もV逸「悔しい思いを来場所にぶつけたい」
<大相撲春場所千秋楽>朝乃山は上手投げで落合(右)を破る(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所千秋楽 ( 2023年3月26日    エディオンアリーナ大阪 )】 元大関の十両・朝乃山がホープ相手に意地を見せた。1差で追った逸ノ城が4番前の取組で勝ち、自身の2場所連続十両優勝が消えて臨んだ、落合との一番。「腰高でもろ差しにさせてしまった。そこから我慢して負けないという気持ちで取った」。苦しい体勢から、すくい投げにきた落合の動きを利用し、右上手投げで豪快に叩きつけて逆転。底力を示した。
 13勝もV逸の事実が重く心にのしかかる。「悔しい思いを来場所にぶつけたい」。来場所は新型コロナのガイドライン違反による出場停止処分中だった一昨年九州場所以来の幕内へ復帰する。故郷の富山から進学した近大で4年間を過ごした大阪での春場所で「厳しい立ち合いから自分の形になれるよう直していきたい」と課題はより明確になった。

 ≪落合健闘も惜敗「全てが勉強に」≫新十両の“令和の怪物”落合が朝乃山に惜敗した。右差しと左上手を徹底的に封じて狙い通りのもろ差しで攻め続けたが、一歩及ばず投げられて土俵上で仰向けに。元大関を相手に大健闘した19歳へ、満員の館内から惜しみない拍手が送られた。関取として戦い抜いた初めての15日間を「全てが勉強になった。命懸けじゃないと勝てないと痛感した」と総括。10勝5敗の好成績で取り終え「もっと強くなりたい」とさらなる精進を誓った。

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