【横審稽古総見】照ノ富士が充実の10番「よくなってきた」八角理事長「戻ってきている印象はあるけど…」

2023年05月04日 18:32

相撲

【横審稽古総見】照ノ富士が充実の10番「よくなってきた」八角理事長「戻ってきている印象はあるけど…」
横綱審議委員会の稽古総見で胸を合わせる照ノ富士(4日午前11時1分、東京・両国国技館)=代表撮影 Photo By スポニチ
 大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が4日、両国国技館内の相撲教習所で行われた。稽古総見の開催は20年1月以来。コロナ禍の中止を経て3年4カ月ぶりに復活した。
 両膝のケガなどで4場所連続休場中の横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)は、小結・正代(31=時津風部屋)、関脇・大栄翔(29=追手風部屋)、平幕・金峰山(25=木瀬部屋)、関脇・霧馬山(27=陸奥部屋)の4人を相手に連続で計10番取って8勝2敗だった。

 正代には立ち合いで素速く前まわしを引いて一気に前に出る内容。突き押し相撲で苦手としている大栄翔には下から押し上げられて敗れた1番もあったが四つに組み止めての力強さも見せた。

 夏場所で初対戦が予想される期待の若手・金峰山には、右四つに組み合って攻めさせておいての豪快な上手投げを決めるなど余裕を感じさせた。最後に春場所の覇者・霧馬山を指名して2番。1番目はもろ差しを許して寄り切られ、2番目ももろ差しを許したが今度は左右から抱えて極め出した。

 久々の総見に「いろいろな人と胸を合わせて良い稽古だった」と充実感。前日も時津風部屋で10番取っており、初日まで10日と迫ってきた夏場所へ向け「よくなってきたんじゃないですか」と順調な調整を進めた。

 稽古を見守った八角理事長(元横綱・北勝海)は「戻ってきているという印象はあるけど、もうちょっと日数が欲しい」と完全復活にはまだもの足りない様子だった。横審の山内昌之委員長は「全体としては回復状況はいいのでは」と評価。「無理をしないことを前提に、相撲ファンの前に勇姿を見せてほしい」と期待を込めた。

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