玉ノ井親方 うまさ光った琴ノ若 自分のスタイルを身につけたら大関も十分狙える

2023年05月17日 04:20

相撲

玉ノ井親方 うまさ光った琴ノ若 自分のスタイルを身につけたら大関も十分狙える
<大相撲夏場所・3日目>勝ち名乗りを受ける琴ノ若(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所3日目 ( 2023年5月16日    両国国技館 )】 【玉ノ井親方 視点】琴ノ若が懐の深さを生かして、危なげのない相撲で3連勝を飾った。錦富士とは右の相四つ。左脇を固めながら右をのぞかせたが、相手の体勢が低かったため無理に右を差しにいかなかった。錦富士の出足をうまく利用し抱え込むように右から投げた。うまさが光る一番だった。
 本来は右四つだが、左四つでも十分取れるタイプ。体が柔らかく土俵際で回り込むのもうまい。相手の読みを外しながら主導権を取れる器用な力士でもある。ただ、その分、絶対的な強さはまだない。父の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は、左まわしを取れば絶対に負けないという自分の形を持っていた。琴ノ若にもそろそろそういうスタイルを身につけてほしい。

 左でまわしを引きつけながら前に出る相撲がベスト。相手に読まれて対策を立てられたとしても、自分の形にこだわって勝てるようになれば、大関も十分に狙える。(元大関・栃東)

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