栃丸が東俊隆との足立新田高対決制した!「後輩の壁になったらいいな」“さがり待った”の珍事も

2023年05月17日 15:16

相撲

栃丸が東俊隆との足立新田高対決制した!「後輩の壁になったらいいな」“さがり待った”の珍事も
<夏場所4日目>東俊隆(左)を攻める栃丸(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所4日目 ( 2023年5月17日    東京・両国国技館 )】 元十両の幕下・栃丸(30=春日野部屋)が東俊隆(24=玉ノ井部屋)を突き落としで下して今場所の初白星を挙げた。
 立ち合いもろ手突きから栃丸が回転の速い突っ張りを繰り出すと、東俊隆は突っ張りで応戦しながら左へ回り込んで腕を手繰ったり中に入ろうとしたりと激しく動き回った。土俵中央で互いに手を取り合う“手四つ”の状態で動きがストップ。すると行司・木村千鷲が待ったをかけた。取組の序盤で東俊隆が前ミツに手をかけた時に栃丸の「さがり」が抜け、まげに絡まったまま相撲を取っていた。ようやく動きが止まったことで、「まわし待った」ならぬ“さがり待った”。約15秒かけて絡まったさがりを行司がほどくと、取組再開直後に栃丸が再び突っ張って最後は左から突き落として勝負を決めた。

 さがりがまげに絡まる珍事に「珍しいですよね」と本人も苦笑い。四つに組み合ってまわしの結び目がほどける「まわし待った」も経験したことがなく、行司待った自体が初めてだった。「まげが絡まっておもしろかったので笑いをこらえるのに必死でした」と冗談交じりに振り返った。

 相手の東俊隆は東京・足立新田高の7年後輩。栃丸が高校生の時、当時小学生だった東俊隆と一緒に稽古したこともあった。「高校の後輩だったので、負けられない意識はなくはなかった」。栃丸にとって同校OB対決は2度目。春場所では東俊隆と同級生の羽出山(23=玉ノ井部屋)と対戦し、はたき込みで退けていた。2場所連続で先輩の意地を示す白星。「後輩の壁になったらいいなと…(今場所の)番付はあっちの方が上ですけど」と笑い、勝ててホッとした様子だった。

 足立新田高出身の関取経験者は、栃丸と昨年九州場所で引退した元小結・千代大龍の2人だけ。現在は東俊隆や羽出山ら幕下上位に番付を上げてきた期待の若手も育っている。栃丸は「同じ高校がもっと上がってきたらうれしいなと思います」と後輩たちの活躍に期待を込めた。

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