加藤未唯が混合複で決勝進出 女子複の失格が波紋広げる中で4大大会初優勝へ王手

2023年06月07日 19:15

テニス

加藤未唯が混合複で決勝進出 女子複の失格が波紋広げる中で4大大会初優勝へ王手
女子ダブルスの失格を乗り越え、混合ダブルスで全仏初優勝した加藤未唯(左)とパートナーのティム・プッツ。 Photo By 共同
 【テニス全仏オープン第11日 ( 2023年6月7日    パリ・ローランギャロス )】 混合ダブルス準決勝で加藤未唯(28=ザイマックス)ティム・プッツ(35=ドイツ)組が、アルディラ・スーチャディ(28=インドネシア)マトベ・ミデルクープ(39=オランダ)組に7―5、6―0で勝利した。加藤は女子ダブルス3回戦の不可解な失格が波紋を広げる中、悲願の4大大会初優勝に王手。この種目の日本勢の決勝進出は昨年の覇者・柴原瑛菜(25=橋本総業)に続く2年連続となった。
 対戦相手のスーチャディは女子ダブルスでペアを組んだ相方。試合前、加藤はSNSに「ポジティブに、そして前向きに、私の素晴らしい友人でありライバルでもあるアルディラ(スーチャディ)と素晴らしい混合ダブルス準決勝を迎えます。ベストチームが勝ちますように!」とつづった。第1セットは第1ゲームでいきなりブレークに成功。第4ゲームでブレークを許したが、相手サービスの第11ゲームを制してものにした。第2セットも最初のゲームでブレークに成功。その後も流れを渡さず、6-0と圧倒した。決勝進出を決めた加藤はプッツと笑顔で歓喜のハグ。その後にはスーチャディとも笑顔で抱き合った。

 失格となった問題の試合は2日前の5日。第2セット途中、ポイント間に相手コート側に送った球がボールガールを直撃した。加藤は強い球を当てたわけではないとの認識で、準々決勝後の会見では失格のショックを引きずり涙して中座。「故意でないにしても彼女に当たったのは事実だった。それは謝りたかった」と語っていた。失格を不服として4大大会側に提訴しており、他選手らからも失格を疑問視する声が相次いでいる。

 6日にはテニスのプロ選手協会(PTPA)が「不当な判定である。偶発的で攻撃性のない事象であることは明らかだ」との声明を発表。加藤が剥奪されたという賞金とランキングポイントの扱いについても「最低でも賞金とポイントは戻すべき」とした。

 ◆全仏オープンテニスはWOWOWで全日生中継。日本人選手の試合はWOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信

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