金谷拓実 64で回って通算25アンダー 94年ジャンボ以来の2週連続完全V王手

2023年06月11日 05:20

ゴルフ

金谷拓実 64で回って通算25アンダー 94年ジャンボ以来の2週連続完全V王手
25アンダーで首位の金谷拓実は3番でティーショットを放つ。3番でバーディーを取りギャラリーの声援に応える金谷拓実(撮影・上田章博) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアーASO飯塚チャレンジド第3日 ( 2023年6月10日    福岡県 麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72 )】 金谷拓実(25=Yogibo)が9バーディー、1ボギーの64で回り、通算25アンダーまで伸ばし、初日からの首位をキープ、詳細な記録が残る85年以降では94年の尾崎将司以来2人目となる2週連続の完全優勝に王手をかけた。アマ時代からの盟友で2週連続2位の中島啓太(22=フリー)が通算22アンダーで3打差2位につけた。
 これが金谷の底力だ。2打差に詰められた最終18番。先にバーディーパットを外した中島の前で6メートルを沈めてバーディー。再び3打差に広げ、流れを引き戻した。「最後にいいパットが決まったので良かったです」。94年の尾崎将司以来となる2週連続完全Vに王手をかけた。

 アマ時代から切磋琢磨(せっさたくま)する両雄だけが別世界にいた。中島が3連続バーディー発進すれば、金谷は5番パー3で10メートルを超すバーディーパットで応酬する。「互いにいいプレーを引き出しあってると思う」と金谷。気がつけば3位とは9打差がついた。

 金谷にとって中島の存在とは――。「もちろんライバルですし、啓太君がいたから頑張ってこられた」と言う。17歳で15年日本アマを最年少で制した。争ったのが当時15歳の中島だ。以来、しのぎを削り、ついに3週連続の最終組、ツアー通算8度目の同組で戦う。

 72ホールでのツアー記録(32アンダー)も視野に入る。ここまで完璧な金谷はあえて優勝への鍵を問われると「これ以上、求めますか」と笑わせた。過去4勝も全て最終日最終組から。死角なき王者が再び盟友の前に立ちはだかる。

 《達成なら2人目》
 詳細な記録の残る85年以後で2週連続の完全優勝は94年11月、ダイワインターナショナルトーナメント、住友VISA太平洋マスターズを連覇した尾崎将司だけ。金谷が達成すれば2人目。また72ホール最多アンダーパー記録は昨年11月カシオ・ワールドオープンでC・キムがマークした通算32アンダー。金谷が最終日に8つ以上スコアを伸ばせば新記録となる。

 《中島猛追も苦笑い》
 中島が63をマークし、金谷を猛追した。それでも「9個伸ばしても1個しか詰まらないような先輩です。でも免疫はついてるので食らいついていくだけです」と苦笑いした。アマ時代からの盟友だが、ラウンド中は互いに会話もないほど集中。「(ラウンド中)最後に話したのは中日クラウンズのとき。タコせんべいを食べてたら“かわいこぶんないでよ”って言われました」と笑っていた。

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