伯桜鵬 全勝の豪ノ山止めた! 十両で3戦全敗天敵に雪辱「素直にうれしい」

2023年07月15日 04:44

相撲

伯桜鵬 全勝の豪ノ山止めた! 十両で3戦全敗天敵に雪辱「素直にうれしい」
豪ノ山(右)に勢い良く突っ込む伯桜鵬(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所6日目 ( 2023年7月14日    ドルフィンズアリーナ )】 昭和以降最速タイの所要3場所で新入幕を果たした伯桜鵬が、豪ノ山の全勝を止めた。先場所の優勝決定戦も含め十両で過去3度対戦して全て敗れていた相手に初勝利。期待の新入幕対決は、ざんばら髪の19歳に軍配が上がった。関脇以上を総なめにしている平幕の錦木が小結・阿炎も破り、ただ一人6戦全勝。大関獲りに挑む大栄翔は2敗目を喫した。
 同じ相手に何度も負け続けるわけにはいかない。伯桜鵬が強い気持ちと執念で豪ノ山に雪辱を果たした。立ち合い激しく当たって押し合いから、相手に先に引かせて押し込んでおいてのはたき込み。「まわしにこだわらず攻めていけたのがよかった」。四つに組み止めず相手得意の展開で完勝し「素直にうれしい」と充実感に満ちた表情で振り返った。

 なんとしても倒したい相手だった。先場所千秋楽の十両優勝決定戦では土俵下まで吹っ飛ばされ「自分の弱さを叩きつけられた。同じ相手に3連敗した悔しさを忘れてはいけない」と唇をかんだ。場所前には、横綱・照ノ富士らの胸を借りて出稽古する豪ノ山の動画をしっかりチェックしたという。師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)から「豪ノ山は横綱と稽古しているんだよ」とハッパをかけられることもあった。

 先場所から左肩に大きなテーピングが施されていたが、この日は外して登場。理由は明かさなかったものの、場所前に「ケガしながらでも相撲を取れるようになった。先場所よりも状態は良い」と話しており、ケガの回復以上に強い覚悟の表れのようにも映った。

 先場所、十両史上初の14勝同士による歴史的なハイレベル優勝決定戦を演じた将来有望な両者。豪ノ山も「周りからよく言われるので負けたくない」と意識している。これから幕内上位で何度も対戦していくであろう5学年違いの2人が、新たなライバル物語を紡いでいく。

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