乾友紀子が涙の2連覇 世界水泳の日本選手金メダル1号

2023年07月15日 20:26

アーティスティックスイミング

乾友紀子が涙の2連覇 世界水泳の日本選手金メダル1号
<世界競泳 ASソロテクニカル 決勝>決勝で演技を終え、涙を浮かべながら井村コーチ(右)と喜び合う乾友紀子(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第2日 ( 2023年7月15日    福岡 )】 女子ソロ・テクニカルルーティン(TR)決勝は乾友紀子(32=井村ク)が276・5717点で連覇を達成し、今大会の日本勢初の金メダルを獲得した。
 予選を1位通過して、臨んだ決勝。約25秒も水中に潜り多彩な脚技を繰り出す大技を序盤に成功して勢いに乗った。自身の得点を確認すると、井村コーチと抱き合い、目に涙を浮かべた。

 今季から採点方式が大幅変更。事前に演技内容を提出し、予定の技をできなければ大幅減点されるシステムとなった。高得点を狙うには高難度の技を詰め込む必要があり、体力面の負担は激増。乾はランニングや自転車などスタミナ強化のメニューを導入した。練習の演技を足の角度を分度器で測り、1度の単位までこだわるなど大幅減点を避ける対策も実施。水域を大きく使うなど大きな加点にはならない表現力、芸術性にもこだわった。

 二人三脚で作品を作り上げた。井村コーチが日本代表の監督に復帰した14年は厳しい練習についていけずトイレにこもり号泣することもあったが、10年の時を経て成長。井村コーチがチームの監督を退き乾の専任となった東京五輪後は2人で意見を出し合い、演技構成を練っている。海外遠征の帰路の飛行機では一睡もせずに反省会をするのが恒例。空港から練習場に直行し、熱量の高いうちに改善点を実際の演技に落とし込んだ。残すフリールティンで2大会連続のソロ2冠を狙う。

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