【玉ノ井親方 視点】北勝富士は首痛も治り本来の当たりの強さ復活 優勝争いの鍵握る

2023年07月17日 19:59

相撲

【玉ノ井親方 視点】北勝富士は首痛も治り本来の当たりの強さ復活 優勝争いの鍵握る
<名古屋場所 9日目> 王鵬(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所9日目   ○北勝富士(押し出し)王鵬● ( 2023年7月17日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 派手さはないが、真っ向勝負で武骨な野武士のようなイメージを抱かせるのが北勝富士だ。持ち味は突き押し相撲。先場所までは首を痛めていたこともあり、本来の当たりの強さが影を潜めていた。
 だが、今場所は体にも張りがあって良い時の状態に戻っている印象だ。埼玉栄高の後輩の王鵬との一番も攻めが厳しかった。当たってすぐに左を相手の右はずに入れ、右喉輪で押し込みながら一気に前に出た。

 もともと四つに組んでも取れるが、相手に合わせて自分の形を変えると相撲に迷いが出てしまう。やはり真っ正面から当たって、突き押しに徹した方が安定感は増す。

 このまま1敗をキープすれば、上位陣と組まれることになるだろうが、北勝富士のような当たりの強い力士は相手からするとやりづらい。今場所の優勝争いの鍵を握る一人になりそうだ。(元大関・栃東)

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