女子やり投げ北口榛花 日本新67メートル04 今季世界最高だ世界選手権へ弾み

2023年07月18日 05:30

陸上

女子やり投げ北口榛花 日本新67メートル04 今季世界最高だ世界選手権へ弾み
北口榛花 Photo By スポニチ
 陸上のダイヤモンドリーグ(DL)第8戦シレジア大会は16日、ポーランドで行われ、女子やり投げで昨年の世界選手権銅メダルの北口榛花(25=JAL)が67メートル04の日本新記録を樹立し、今季DL2勝目、通算4勝目を挙げた。最終6投目に自身が19年にマークした66メートル00の日本記録を1メートル04上回り、今季世界最高をマーク。今月から有効期間に入ったパリ五輪の参加標準記録64メートル00も突破し、メダル獲得で五輪切符を得る8月の世界選手権(ブダペスト)へ弾みをつけた。
 投げた瞬間、手応えがあった。観客に手拍子を求めた最終の1投は「すっと奇麗にやりが出た」。鋭い放物線を描き、4年前に出した自身の日本記録を1メートル04更新。今季世界最高のビッグスローに、笑顔満開で「こんなに飛ぶとは思っていなかったが、やっと日本記録も更新できてうれしい」と声を弾ませた。

 ファウルの4投目を除く全5投で60メートルを超えた。5投目に65メートル82でトップに立ち、さらに記録を伸ばした。この日は「本当に体がよく動いて、体の硬さを感じずに臨めた」という。今季9戦目。6月の日本選手権では、オフに強化した助走スピードをやりに伝えられず準優勝で号泣したが、その後は欧州を転戦しながらフォームを確立しつつある。

 4年前の日本記録は国内の北九州カーニバルで出したもの。記録こそ停滞したが、東京五輪での決勝進出や昨季世界選手権での銅メダルなど結果を残した。「その経験があったからこそ大きな舞台で日本記録を出せた」。陸上界では最高峰のDLでの記録更新で成長を示した。

 昨年の世界選手権優勝記録66メートル91も上回り、来月の大舞台に期待が膨らむ。「本当は日本記録を世界選手権で出すつもりだったんで、ちょっと早い」とちゃめっ気たっぷりに笑いつつ「メダルを狙いにいくと決めている。決勝で今日の記録をまた更新できたら」と決意を新たにした。

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