荒井祭里がパリ五輪代表内定へ 日本水泳陣の第1号「実感がわかない」

2023年07月18日 16:04

飛び込み

荒井祭里がパリ五輪代表内定へ 日本水泳陣の第1号「実感がわかない」
<世界水泳 第5日目 女子高飛び込み 準決勝>パリ五輪に内定する荒井祭里(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第5日 ( 2023年7月18日    福岡 )】 女子高飛び込み準決勝が行われ、荒井祭里(22=JSS宝塚)は313・95の7位で上位12人による19日の決勝に進出し、24年パリ五輪の出場権獲得を確実にした。決勝で1本目のダイブをした時点で、日本水泳陣として第1号の内定となる。
 予選は7位通過。準決勝は18人中12番目に演技を行った。ビル3階の高さに相当する10メートルの台からのダイブ。1本目から入水が安定せず、3本目を終えて決勝進出ラインぎりぎりの12位。4本目で11位に順位を上げたが、敗退と隣り合わせの戦いが続いた。重圧の懸かる最終5本目の5253B(後ろ宙返り2回半1回半捻りエビ型)で順位を上げ、決勝切符を獲得。「うれしいのが一番だけど、実感がわかない」と語った。

 昨年12月に右足すねを疲労骨折。3月まで本格的な飛び込み練習をできずに今季は出遅れたが、五輪出場権が懸かる今大会に照準を合わせてきた。

 JSS宝塚所属で、6度の五輪出場を誇る寺内健(42=ミキハウス)、男子エースの玉井陸斗(16=JSS宝塚)らとともに練習をする。演技の難易率を追わず、精度の高さを追求するスタイルが特徴。難易率の上げ下げを繰り返して試行錯誤する時期もあったが、現在は「簡単でもきれいにまとめる」が信条だ。

 世界選手権は3回目の出場。初出場した19年大会が9位で、前回21年大会は6位だった。今大会は板橋美波(23=JSS宝塚)とのペアでシンクロ高飛び込みにも出場。3位で迎えた最終5本目で失敗ジャンプをして、5位に終わった。パリ五輪のシミュレーションにもなる決勝に向け「5本とも(いい演技を)そろえて観客を魅了したい」と視線を上げた。

 ◇荒井 祭里(あらい・まつり)2001年(平13)1月18日生まれ、兵庫県出身の22歳。小学1年から競技を始め、兵庫・甲子園学院高時代に全国総体3連覇。世界選手権は19年大会(韓国・光州)から3大会連続出場。21年の東京五輪は高飛び込み予選22位で敗退。シンクロ高飛び込みは板橋美波とのペアで6位。名前には「祭りのように周囲に人が集まる存在になってほしい」との願いが込められる。身長1メートル50。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年07月18日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム