ラグビー日本 W杯前最後のテストマッチ完敗 復帰ラブスカフニがレッド退場 メンバー選考に影響必至

2023年08月06日 04:40

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ラグビー日本  W杯前最後のテストマッチ完敗 復帰ラブスカフニがレッド退場  メンバー選考に影響必至
<日本・フィジー>フィジーに敗れた日本フィフティーン(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【ラグビーリポビタンD チャレンジカップ2023 パシフィックネーションズ シリーズ最終戦   日本12―35フィジー ( 2023年8月5日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 日本代表はフィジーに12―35で完敗し、国内5連戦を1勝4敗で終えた。股関節の手術から復帰したフランカーのピーター・ラブスカフニ(34=東京ベイ)が前半7分に危険なタックルによるレッドカードで退場。試合の大半は14人での戦いを余儀なくされ、終盤に2トライを返すのがやっとだった。リーチ・マイケル(34=BL東京)に続く今夏2人目の退場者。今後は処分によるW杯代表選考への影響も憂慮される事態となった。
 W杯前最後の国内でのテストマッチは、日本にとって悪夢となった。0―7の前半7分、ラブスカフニが強烈なタックルを見舞ったが、その位置が高かったとして、すぐさまTMO(ビデオ判定)へ。レフェリーが危険なタックルと判定しレッドカードを宣告すると、秩父宮ラグビー場はどよめきに包まれた。結果的に試合の大半を14人で戦うことになり、バックスがスクラム参加するなど緊急オプションで対応。ゲーム主将のNo・8姫野は「プランを変更せざるを得なかった」と厳しい表情を浮かべた。

 危険なタックルによる退場は、先月のサモア戦のリーチに続き、5試合で2人目だ。リーチは3試合の出場停止処分中で、今後はラブスカフニにも処分が下される見通し。リーチと同じ3試合出場停止となれば、W杯本番1次リーグ第2戦のイングランド戦まで出場できない。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「彼は経験のある選手だし、ネガティブに考えてない」とラブスカフニへの信頼を強調したが、W杯でも2試合出場不可となれば、代表選考への影響も不可避だ。主将経験があり、レフェリーと英語でコミュニケーションを取ることができるラブスカフニ不在となれば打撃となる。

 6月の千葉・浦安合宿では連日、1時間ぶっ通しのタックル特訓に取り組んだ。反則のハイタックルを意識するあまり低く入り過ぎていたものから、相手の体の中心を狙う角度に徹底。新技術の習得に「問題ない」と選手は自信を口にしてきたが、タックルの見直しと精度向上は急務となった。

 8日で大会開幕まで1カ月。15日はW杯代表33人が発表される。「アジャストしなければならない。先に進んでいくことを考える」と指揮官。だが、残された時間はあまりに少ない。

 ▼フィジー代表・ライワルイ監督 選手のプレーはこれ以上ないほど誇らしい。(W杯へ向けて)大きな収穫だと思っている。今後も気を引き締めて挑んでいきたい。

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