鈴木愛が笑顔の2年ぶり復活V「ゴルフを続けていて良かった」3日間ボギーなしの安定感が光る

2023年08月06日 15:54

ゴルフ

鈴木愛が笑顔の2年ぶり復活V「ゴルフを続けていて良かった」3日間ボギーなしの安定感が光る
優勝し、トロフィーを手に笑顔の鈴木愛 Photo By 共同
 【女子ゴルフツアー 北海道meijiカップ最終日 ( 2023年8月6日    北海道 札幌国際CC島松C=6593ヤード、パー72 )】 1打差首位から出た17、19年賞金女王の鈴木愛(29=セールスフォース)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、大会コース記録に並ぶ通算15アンダーで今季初優勝を手にした。21年の資生堂レディース以来、2年ぶりとなるツアー通算18勝目となった。3打差の2位には桑木志帆(20=岡山御津CC)が続いた。
 30センチのウイニングパットを沈めると、満面の笑みで両手を突き上げた。2年ぶりの勝利にも涙はない。優勝インタビューで「ようやく久しぶりに優勝することができて、本当にうれしく思います。ここ2、3年はゴルフが嫌になることもあったけれど、本当に続けていて良かった」と実感を込めた。

 序盤は我慢の展開となる。一時は2位に後退も鈴木には勝負強さがあった。8番パー4で第2打をピン前1・5メートルにつけると、続く9番パー5ではラフからの第3打をピンそば10センチにピタリ。この連続バーディーで単独トップに立つと、終盤15、16番でふたたび連続バーディーを奪って後続を突き放した。3日間54ホールを通じてボギーなしと安定感が光った。

 6月には新型コロナに感染し、陰性となった後もせきに悩まされて2週連続で欠場した。復帰2戦目だった前週の楽天スーパー・レディースでは単独首位で最終日を迎えながら最終日に伸ばしきれず3位。「勝たなきゃ意味がない」と悔しがった。そして迎えた今大会で、すぐにその雪辱を果たした。

 17、19年の賞金女王。ここまで17勝を重ねたが、約2年間勝利をつかめなかった。その間、気持ちに変化が生じたという。これまで「自分のために」だった優勝への思いが、苦しい時も変わらず声援を送ってくれる「ファンの方に見せたい」と変わった。「ファンの皆さんやスポンサー、トレーナーさんに本当に多く助けられた1年だったと思います」と心からの感謝を口にした。

 今季ここまで8度のトップ10も届かなかった優勝を、やっとつかむことができた。「また優勝できるように頑張りたいと思うので、応援していただけたらありがたいです。残りシーズン、もっと優勝できるように頑張ります」と、決意を新たにした29歳。強い鈴木愛が帰ってきた。

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