久保建英のいとこ・久保凜 1年生で女子800メートル制する快挙「練習の成果を出し切れた」

2023年08月06日 04:00

陸上

久保建英のいとこ・久保凜 1年生で女子800メートル制する快挙「練習の成果を出し切れた」
表彰式で賞状とトロフィーを手にする久保凛 Photo By スポニチ
 【全国高校総体第15日 ( 2023年8月5日    札幌厚別公園陸上競技場など )】 陸上の女子800メートル決勝が行われ、久保凜(東大阪大敬愛1年)が2分6秒41をマークして初出場で優勝した。サッカー日本代表MF久保建英(22=Rソシエダード)のいとこで、同種目を1年生で制するのは14年大会の高橋ひな(西脇工)以来、9年ぶりの快挙となった。バレーボール女子決勝は下北沢成徳(東京)が東京都市大塩尻(長野)を3―0で下し、2年ぶり5度目の優勝を果たした。
 サッカーで培った脚力を生かし、久保が偉業を成し遂げた。800メートル決勝。号砲と同時に前に出て3番手でレースを展開する。残り200メートルで2番手へ上がり、最後の直線で先頭へ。そのままゴールを駆け抜け、1年生で高校日本一に輝いた。「今までやってきた練習の成果を出し切れた。凄くうれしい」。初々しい笑みを浮かべ、声を弾ませた。

 父・建二郎さんの兄が日本代表MF久保の父で、2人はいとこの間柄。自身も小1から小6まで和歌山の串本JFCで右MFとしてサッカーをプレーした。中学から本格的に陸上を始め、昨年の全日本中学校陸上競技大会で800メートルを制覇。建英とは長く会えていないというが「世界で活躍していて凄いなと思うし、自分も将来、世界で活躍したい」と刺激を受けている。

 1500メートル3位で800メートルは準決勝で敗退したドルーリー朱瑛里(津山1年)と同学年。ドルーリーが17人抜きを演じた今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝で、久保は区間2位のタイムで8人抜きを演じていた。「中学のときは足元にもおよばなかったけど、高校で練習を積むにつれて少し近づけたのかな」。今後は1500メートルにも挑戦する予定で、楽しみなライバル物語が生まれそうだ。 (西海 康平)

 ◇久保 凜(くぼ・りん)2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山県串本町出身の15歳。小学校高学年のときに祖母の誘いで駅伝大会に出場し、区間賞を獲得。潮岬中から本格的に陸上を始め、今春に東大阪大敬愛高に入学。現在はサッカーをしている兄と弟、そして母と大阪府吹田市で暮らし、父は串本町で働いている。憧れは東京五輪1500メートル8位入賞の田中希実(ニューバランス)。1メートル67。

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