【相撲インターハイ】団体戦は埼玉栄が5年ぶりの優勝!大号泣で歓喜の輪「みんな一つの家族」

2023年08月07日 08:33

相撲

【相撲インターハイ】団体戦は埼玉栄が5年ぶりの優勝!大号泣で歓喜の輪「みんな一つの家族」
5年ぶり11度目の団体優勝を果たした埼玉栄の(前列左から)斎藤忠剛、斧澤亜矢斗、伊賀慎之助(後列左から)鮫島輝、竹田連太郎、兼田尚柔、田崎正美 Photo By スポニチ
 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)相撲競技の最終日が6日、北海道北斗市の総合体育館で行われた。
 予選を通過した優秀32校による団体決勝トーナメントは、昨年準優勝の埼玉栄が5年ぶり11度目の優勝を果たした。

 決勝の相手は、昨年2―2の大将戦で涙をのんだ宿敵・鳥取城北。高校相撲界をけん引する両校による決勝は2年連続通算7度目のことだった。先鋒戦で埼玉栄の主将・田崎正美(3年)が個人戦準優勝の西村和真(1年)を破って先制。「腹をくくっていくしかないと思った」と主将の意地を示した。二陣の斧澤亜矢斗(3年)、中堅の斎藤忠剛(2年)も続けて勝って3連勝で一気に優勝を決めた。

 優勝が決まり、チーム全員で歓喜の輪をつくって大号泣。山田道紀監督も涙を流し「チームワークですね。同じ屋根の下で同じ釜の飯を食って、いろんなことがあって泣き笑いしてきているので、最高の思い出になりますよ」と教え子たちを称えた。選手たちが真っ先に胴上げしたのは、山田監督の妻である早苗さん。親元を離れて寮生活する生徒たちにとって母親のような存在であり、全員からの感謝の気持ちがあふれた。次に胴上げしたのは、まわしを締めていないサポート役の3年生たち。「強いも弱いも、みんな一つの家族だから」と山田監督が語るように、レギュラー外も含めチーム全員で勝ち取った日本一だった。

 インターハイの団体優勝は18年以来5年ぶり。その時は高校横綱の斎藤大輔(現十両・北の若)や神山龍一(現幕下・栃神山)ら最強布陣だったが、今年は個人戦のベスト16以上がいない中で総合力で勝ち進んだ。「もう優勝できないかなと思っていた。でもこういう時の方が強いんですよ。団体は別ものですから」。個人戦で振るわず団体戦で優勝するのは、鎌谷将且(現小結・琴ノ若)や沢田日登志(現幕下・日翔志)らを擁した15年と似たような展開。「高校相撲はドラマがあるんですよ」と劇的な優勝を感慨深くかみしめた。

 ▽団体戦 優秀32校決勝トーナメント2回戦
箕島(和歌山) 4―1 高岡向陵(富山)
鳥取城北 3―2 樟南(鹿児島)
宇和島東(愛媛) 3―2 東洋大牛久(茨城)
金沢市立工業(石川) 4―1 中津東(大分)
海洋(新潟) 3―2 明徳義塾(高知)
五所川原農林(青森) 3―2 拓大紅陵(千葉)
埼玉栄 4―1 足立新田(東京)
平舘(岩手) 4―1 近大附属(大阪)

 ▽準々決勝
鳥取城北 3―2 箕島
金沢市立工業 3―2 宇和島東
五所川原農林 4―1 海洋
埼玉栄 4―1 平舘

 ▽準決勝
鳥取城北 5―0 金沢市立工業
埼玉栄 4―1 五所川原農林

 ▽決勝
埼玉栄 4―1 鳥取城北
○田崎正美 引き落とし 西村和真 
○斧澤亜矢斗 突き落とし 松田天 
○斎藤忠剛 上手出し投げ 小林梅太 
○伊賀慎之助 突き出し 藤村隆三郎 
 鮫島輝 上手投げ ムンフビルグーン○

おすすめテーマ

2023年08月07日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム