【相撲インターハイ】2年生の西出大毅が高校横綱を獲得!早くも今年3冠目「来年も優勝したい」

2023年08月07日 08:02

相撲

【相撲インターハイ】2年生の西出大毅が高校横綱を獲得!早くも今年3冠目「来年も優勝したい」
個人戦で優勝を果たし高校横綱を獲得した和歌山商業2年の西出大毅 Photo By スポニチ
 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)相撲競技の最終日が6日、北海道北斗市の総合体育館で行われた。
 予選を勝ち上がった優秀32選手による個人戦決勝トーナメントは、和歌山商業高2年の西出大毅が頂点に立った。「1年生の時はベスト16だったので、2年、3年で優勝したかった。まず2年で優勝できてよかった。来年も優勝したい」。2年生でつかんだ高校横綱の栄冠も、通過点に過ぎないようだった。

 今年に入って3月の全国選抜大会と5月の全日本体重別(世界選手権予選)の2大会を制しており優勝候補の本命に目されていたが、予選から苦戦を強いられた。「緊張があった」と、自身より80キロ以上体重の軽い斉藤榛(拓大紅陵3年)に下手出し投げで敗れ2勝1敗でなんとか予選を通過。そこから尻上がりに調子を上げ、危なげない四つ相撲で決勝トーナメントを勝ち進んだ。

 決勝の相手は、1年生ながら堂々勝ち上がってきた鳥取城北の西村和真。西出は一昨年、西村は昨年それぞれ全中を制しており、元中学横綱同士の対戦となった。立ち合いすぐに得意の左上手をつかむと、一瞬もろ差しを許しかけたがすぐに巻き替えて右四つ。胸を合わせて前に出て万全の寄りで勝負を決めた。「やっぱり年下には負けられないので」。上級生の意地を示し、土俵上では喜びを表すことなく落ち着き払っていた。

 和歌山商業は学校内に土俵がなく、県営相撲場で小中学生や社会人とも一緒に稽古している。「自分より強い人とやらないと強くならない。小学生から大人まで一緒に稽古できるのが県和商の良いところ」。和歌山県庁の強豪社会人選手らの胸を借りて実力をつけてきた。

 10月の世界ジュニア選手権重量級の日本代表に内定しており、次は世界一を「目指します」と力強く宣言。また、12月には全日本選手権に出場して大学生と社会人を相手に戦うことになる。「豪栄道関(武隈親方)が高校3年で全日本選手権ベスト4だったので、その結果に並べるように頑張りたい」。2年生ながら早くも高校3つ目のタイトルを獲得した大器は、今後の無限の可能性を感じさせた。

 2年生が高校横綱を獲得するのは、20年の落合哲也(鳥取城北、現幕内・伯桜鵬)以来。この年はコロナ禍で高校総体が中止となり代替大会の「元日相撲」として行われており、高校総体で2年生が優勝するのは08年の吉田圭佑(愛工大名電)以来15年ぶりとなった。

 ▽個人戦 優秀32選手決勝トーナメント2回戦
福原丈一朗(愛媛・南宇和2年) 寄り切り 篠田虎汰朗(岐阜商業3年)
斎藤優希(大阪・近大附属2年) 引き落とし 松田天(鳥取城北3年)
五十嵐翔(富山・高岡向陵3年) はたき込み デルゲルバト(神奈川・新名学園旭丘3年)
西出大毅(和歌山商業2年) 寄り切り 斎藤芯太郎(大阪・近大附属3年)
西村和真(鳥取城北1年) 送り出し 斉藤榛(千葉・拓大紅陵3年)
阿部佑磨(学法福島3年) 下手ひねり 横山司(東京・足立新田3年)
田中颯太(愛媛・野村3年) 寄り切り 加藤梨生(石川・金沢市立工業3年)
長谷川力響(青森・五所川原農林3年) つり出し 伊藤光希(岩手・平舘2年)

 ▽準々決勝
福原丈一朗 寄り切り 斎藤優希
西出大毅 引き落とし 五十嵐翔
西村和真 寄り切り 阿部佑磨
長谷川力響 寄り切り 田中颯太

 ▽準決勝
西出大毅 寄り倒し 福原丈一朗
西村和真 寄り切り 長谷川力響

 ▽決勝
西出大毅 寄り切り 西村和真

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