鈴木愛、2年ぶり復活V 史上14人目3日間ノーボギーで圧勝「逃げないゴルフ意識した」

2023年08月07日 04:35

ゴルフ

鈴木愛、2年ぶり復活V 史上14人目3日間ノーボギーで圧勝「逃げないゴルフ意識した」
優勝し両手を突き上げる鈴木愛(共同) Photo By 共同
 【女子ゴルフツアー北海道meijiカップ最終日 ( 2023年8月6日    北海道札幌国際CC島松C=6593ヤード、パー72 )】 17、19年賞金女王の鈴木愛(29=セールスフォース)が首位から出て5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算15アンダーで21年7月の資生堂レディース以来、ツアー通算18勝目となる優勝を飾った。逃げないゴルフを徹底し、2位に3打差をつける圧勝劇。3日間ボギーなしでの優勝はツアー史上14人目で約2年1カ月ぶりの復活Vに花を添えた。
 最後までデッドに攻めた。12番パー5で優勝を決定づけた。鈴木の3打目は右3ヤードに振られたピン横1メートルにつけて、会心のバーディー。後続を突き放した。「逃げないゴルフを最後まで意識しました。自分を信じました」。なおも攻める。15番で2メートルにつけ、16番で8メートルを沈めた。約2年ぶり復活Vは2位に3打差の圧勝だった。

 今季からコーチをつけず全て一人で責任を負う。練習嫌いだった鈴木が試合翌日の月曜も3時間のトレーニングに通う。この日は朝練習も緻密だった。疲労によるショットのぶれを予想し、通常の58度、PWに加え、50度ウエッジの練習を重ねた。アドレスが右に向く癖、ターフの向きまで確認し、ピンを狙う一打に備えた。
 約2年、優勝から遠ざかった。声援が消えたコロナ下では「ゴルフをやめたい時もあった」という。以前は好きだった優勝争いも戦い方を忘れた。先週、単独首位から出て優勝を逃した要因も「逃げるゴルフだった」と話す。同じ轍(てつ)は踏まない。雷雲の影響でスタートが100分遅れたこの日は即座に車中の睡眠にあて、集中力と体力を持続した。

 パットの名手で常に7~8本のパターを持ち歩き、感覚でその日使用する1本を決める。全遠征に同行する母・美江さんは「今日はパターが入ってくれました。この大会では使いたいパターがなくて東京まで取りに帰ったことがあります」と懐かしんだ。夢は永久シード獲得となる通算30勝。かつての賞金女王が強く、たくましくなって帰ってきた。

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