【玉ノ井部屋相馬合宿】先代師匠の志賀駿男さん「地元の人は歓迎してくれる」故郷に感謝と恩返し

2023年08月07日 17:29

相撲

【玉ノ井部屋相馬合宿】先代師匠の志賀駿男さん「地元の人は歓迎してくれる」故郷に感謝と恩返し
稽古中に指導する先代玉ノ井親方(元関脇・栃東)の志賀駿男さん(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の玉ノ井部屋が7日、福島県相馬市の松川浦スポーツセンターにある合宿所で稽古を行った。夏合宿は今月2日から始まり、19日まで行われる。
 福島県相馬市は、玉ノ井親方(元大関・栃東)の父で先代師匠(元関脇・初代栃東)である志賀駿男さん(78)の故郷。現役時代は本場所で勝つと花火が上がるほど地元から広く愛されていた。先代が部屋を興した2年後の92年から同市で夏合宿を行うようになり、今年で32年目。20年以降はコロナ禍で中止が続いており、今年は4年ぶりに復活した。

 先代師匠は「4年ぶりですから、長かったですね」と久々の開催にしみじみ。「地元の人は歓迎してくれる。野菜の差し入れをいただいたりしてありがたい」と感謝した。同市は11年3月の東日本大震災で被災。海の近くにある相撲場は津波で浸水の被害に遭ったが建物自体は流されなかった。震災の1カ月後には部屋の力士たちが慰問に訪れて炊き出しを行ったという。「地域の人と密着してやってもらえるように」とこれからも故郷への恩返しの思いを口にした。

 4年ぶりの夏合宿再開ということで、地元のファンが連日稽古見学に多数訪れている。この日、仙台市から来た斎藤洋さん(78)は先代師匠と小中高の同級生という70年来の友人。建築関係の仕事に勤めており、玉ノ井部屋創設時の設計にも携わっていたという。相馬合宿が始まった31年前から毎年訪れており「こういう縁は大事ですから」と旧友との再会を喜んだ。

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