中島啓太、雨中断ニモ負ケズ逆転V 3時間22分後の再開即バーディーパット沈め「流れ来る」

2023年08月07日 04:36

ゴルフ

中島啓太、雨中断ニモ負ケズ逆転V 3時間22分後の再開即バーディーパット沈め「流れ来る」
2番で傘を差す中島(共同) Photo By 共同
 【男子ゴルフツアー横浜ミナトチャンピオンシップ最終日 ( 2023年8月6日    神奈川県横浜CC=7231ヤード、パー71 )】 中島啓太(23=フリー)が今季2勝目を挙げた。2打差の2位から出て6バーディー、1ボギーの66で回り通算13アンダーで逆転Vを飾った。蝉川泰果(22=フリー)が1差の2位に続いた。3日目まで首位を走っていた稲森佑貴(28=国際スポーツ振興協会)は72と伸びず5位に終わった。
 最後は、同学年の蝉川に1打差まで詰め寄られた。最終18番。3パットならプレーオフとなるしびれる15メートルのバーディーパットを中島は「平常心で打てました」と落ち着いて安全圏の30センチまで寄せた。

 「長い一日だった。一日を通していろんなアクシデントがある中で、優勝するには気持ちが強くないといけないと思っていました。自分の気持ちをコントロールできました」

 約8時間の長丁場を制した。2番で4メートルのバーディーパットを打つ前に急に雨が強くなり競技が中断となった。文字通り水を差される形になったが「決めれば流れが来る」と3時間22分後の再開直後にこれを沈め試合の流れをつかんだ。

 2日間で3パットが5回と前日まではグリーン上で苦しんだ。だが栖原弘和トレーナーのアドバイスで、パットの時に左肩がかぶって肘が内側を向く癖を修正。肩の回転が良くなり自信を持って打てるようになったことが逆転劇につながった。

 前夜は「外に行く気がしなかった」とコンビニでハンバーグとパスタの弁当を買ってホテルの部屋で夕食を済ませた。「でも、部屋がハンバーグ臭くなったので、駅のベンチに座って今日の作戦を考えていました」と笑顔で振り返った。

 この優勝で今季の獲得賞金は8806万円となり、金谷を1週で抜き返して賞金ランクの首位に返り咲いた。賞金王になれば目標とする海外ツアー挑戦の道も広がるだけに「優勝で満足することなく、早く松山(英樹)さんと同じ米ツアーに挑戦できるような選手になりたいです」。指定席となった最終日最終組と同じように賞金王のタイトルも誰にも譲るつもりはない。

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