中野慎詞が銅 世界のナカノの再来だ 日本男子のメダルは脇本以来3年ぶり 男子ケイリン

2023年08月11日 05:20

自転車

中野慎詞が銅 世界のナカノの再来だ 日本男子のメダルは脇本以来3年ぶり 男子ケイリン
銅メダルを手に笑顔の中野(AP) Photo By AP
 【自転車トラック種目世界選手権最終日 ( 2023年8月9日    英国グラスゴー )】 男子ケイリンの決勝で中野慎詞(24=日本競輪選手会)が3位に入った。日本男子のメダル獲得は、2020年大会2位の脇本雄太以来で3年ぶり。太田海也(24=日本競輪選手会)は7~12位決定戦で8位だった。女子オムニアムで東京五輪銀メダルの梶原悠未(26=TEAM Yumi)は8位。男子ポイントレースの児島直樹(22=ブリヂストン)は7位だった。
 24歳の新鋭、中野は3年前に東京五輪代表の脇本が銀メダルを獲得して以来の表彰台に「金ではなかったが、初出場の世界選手権で銅メダルを獲れてうれしい」と会心の表情を見せた。準々決勝、準決勝とも2位で勝ち進んだ決勝。最後尾で最終周に入り動揺もあったというが、猛烈に追い上げた。最後の直線で3位の選手を差し切り「メダルは最低限と思っていたが、クリアすることができた」と汗を拭った。

 岩手県出身。子供の頃はアルペンスキーに熱中したが、近くに競輪選手が住んでいたことで自転車に憧れ、紫波総合高から本格的に競技を開始。早大に進み、在学中に日本競輪選手養成所に入り、4年生だった昨年1月にプロデビュー。30連勝しスーパールーキーとして注目を集めた。

 今年に入りネーションズカップのケイリンを制するなど国際大会で結果を残してきた。発祥国、日本の悲願となっている五輪ケイリンの金メダルを視界に捉えた中野は「あと2つ上。コーチと絶対に獲ろうと話した」と、決意を新たにした。

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