“空白の12日”で疑念の日大 アメフト部の処分“超速の5日”で解除、連帯責任は「最善の措置ではない」

2023年08月11日 14:55

アメフト

“空白の12日”で疑念の日大 アメフト部の処分“超速の5日”で解除、連帯責任は「最善の措置ではない」
8日に会見した日大・林真理子理事長 Photo By スポニチ
 日大が、違法薬物事件に揺れるアメリカンフットボール部の処分を解除した。
 アメフト部の3年生部員が5日に覚醒剤と大麻を所持していた疑いで逮捕された5日、同部を無期限活動停止処分としたが、わずか5日後の10日に日大の公式サイトで処分解除を発表した。

 日大アメフト部を巡っては、大学側は7月6日に同部の寮で植物片や錠剤を発見したが、警視庁に届け出たのは同18日で、12日間の空白期間があり、疑念を抱かせた。

 このことについて、8日の会見で酒井学長は「相談するまで12日間が経過しているが、不審物を発見した時点では違法な薬物の確証がなく、ヒアリング調査を進めてからまとめて警察に相談しようと考えた。どうかご理解をいただきたい」と説明。沢田副学長は「隠蔽しようなんてことは全く考えておらず、本人に反省を促し自首させたいと考えていた」などとしていた。

 “空白の12日”で批判を浴びたが、今度はわずか5日という電光石火での無期限活動停止処分の解除(逮捕の部員は無期限活動停止)。日大は「この度の問題は部員1名による薬物単純所持という個人犯罪であり、個人の問題を部全体に連帯責任として負わせることは、競技に真剣に取り組んできた多くの学生の努力を無に帰することになり、学生の成長を第一に願う教育機関として最善の措置ではないと判断したためです」と説明し、「今回の事件を受け、本学アメリカンフットボール部フェニックスが、本学の教育理念『自主創造』に従って、部の規律を自ら再考し、これまで以上に素晴らしいチームになることを本学は強く望むと共に、そのための協力・支援を続けて参ります」とつづっている。

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