日大アメフト部「当面出場資格停止」処分は“全会一致”だった 対戦予定校の「保護者の不安」も表面化

2023年08月11日 12:46

アメフト

日大アメフト部「当面出場資格停止」処分は“全会一致”だった 対戦予定校の「保護者の不安」も表面化
8日の会見で頭を下げる(左から)日大・林理事長、酒井学長、沢田副学長 Photo By スポニチ
 違法薬物事件に揺れる日大アメリカンフットボール部は、関東学生アメリカンフットボール連盟から「当面の間の出場資格の停止」処分を科された。
 前日(10日)の関東学連臨時理事会で決定。加盟校への説明を終えた11日未明、学連の広田慶理事長が都内でスポニチの単独取材に応じた。

 処分内容などについて、臨時理事会では「具体的には言えないが、特段の反対意見はなかった」と同理事長は説明。各加盟校も連盟決定を支持。「特に対戦チームとなる関係者からは、今日に至るまで、保護者の不安が上がってきていたという話があった」と明かした。開幕カードだった9月2日の1部上位「TOP8」の日大―法大戦は中止が決まった。

 現時点で逮捕された日大のアメフト部員は1人だが、その他の部員の関与の有無など、まだ明らかになっていないことも多い。「まだ十分な事実解明がない状態。警察の捜査があるので、致し方ないところはある。責任の所在が明確ではない。では、誰の何がいけなかったのか。学生なのか、管理者なのかが不明確。(メディアは)無実の学生、みたいな表現をされると思うが、その特定が、日大からの報告の事実からはできかねる」とし、「その中での今回の決定。連帯責任ではないかと思われてしまうのは、本意ではない。この処分にせざるを得ない状況だったということ」と話した。

 一方、日大は5日から無期限活動停止としていたアメフト部の処分を10日で解除。「(日大の)中村監督の話の中で、本日(10日)中に解除される旨は報告をしてもらっていた。なので議論の中でその要素を含めて判断した。今後、日大の独自の練習、アメフト活動に、今の段階で制限することは考えていない」とした。

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