~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑤ ダウンブローで打つ

2023年08月11日 12:00

ゴルフ

~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑤ ダウンブローで打つ
~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑤ ダウンブローで打つ Photo By スポニチ
 今回はダフりを防ぐ方法の第2弾です。前回はダフりの原因が手打ちにあると説明しましたが、ボールを無理に上げようとすることもダフりを引き起こします。西川哲プロによれば、ダウンブロー気味に打つことを覚えると、ダフりを防げると言います。今回はダウンブローを身につけるドリルを紹介しましょう。パートナーは女優の馬場奈々瀬さんです。 【動画で見る・~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す⑤
 馬場 前回はダフり防止法として、アドレスでつくった左手首の角度を変えないように教わりました。他にもダフりの修正方法ってあるんですか?

 西川 ダフりを引き起こす原因はたくさんあるので、それに応じた修正方法も少なくありません。手打ち以外に多い原因としては、ボールを無理に上げようとすることです。その結果、ボールの手前にクラブヘッドが下りてダフりとなります。これを防ぐには、ダウンブローのスイング軌道を身につけることがお勧めです。

 馬場 ダウンブロー?

 西川 ボールの上からヘッドを下ろしてくる軌道になります。

 馬場 それだとボールが上がりにくかったりしませんか?

 西川 そこを勘違いしている人が結構いるんですよね。ボールの下からすくい打つことが高く上げる方法ではありません。ボールを上げるにはバックスピンが必要となります。下から上への軌道ではなく、上から下への軌道で振り抜くわけです。

 馬場 私のような初心者でもダウンブローに打てるんでしょうか?

 西川 正直、いきなりは無理だと思います。なので、ダウンブローを身につける練習方法を紹介しましょう。まず、ペットボトルのキャップを用意して下さい。それをボールの20cmほど後方にセットします。あとは、ヘッドがキャップに当たらないようにボールを打つだけです。試しに1球打ってください。

 馬場 あっ、普通にキャップを打ってしまいました。

 西川 それでは、ボールの先にテープを貼るので、そのテープにアイアンのソールをぶつけるつもりでクラブを下ろしてみましょう。

 馬場 やっぱり先にキャップを打ってしまいますね。

 西川 慣れるまでは仕方ないでしょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、この練習を続けることで、すくい打ちからダウンブローへと変わっていくと思います。根気強く続けて欲しいですね。大切なのは、ボールを上げようとしないことです。

 馬場 頑張って続けたいと思います!

 西川 どうしてもキャップを打ってしまう人は、本番ではダフる確率がかなり高いと言えます。ボールをすくい上げようとする人だけでなく、手首が硬くなっている人、腕に力が入っている人などは、ダウンスイングで手首を小指側に伸ばしてしまいがちです。その結果、ヘッドが早めに下りてくるのでダフりやすくなります。

 馬場 どうしたらいいんですか?

 西川 バックスイングからトップ・オブ・スイングにかけて左手首を親指側に曲げてみましょう。それをゴルフ用語では〝コック〟と言います。コックが入ると、ダウンスイングでタメもできますし、そのままヘッドを上から下ろしてくれば、ダウンブローに打てるようになり、キャップを打たずにボールとテープをヒットできます。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

おすすめテーマ

2023年08月11日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム