日大アメフト部 リーグ戦アウト 途中参加でも参考試合扱いに

2023年08月11日 05:30

アメフト

日大アメフト部 リーグ戦アウト 途中参加でも参考試合扱いに
<日大アメリカンフットボール部に関する記者会見>会見で頭を下げる(左から)日大・林理事長、酒井学長、澤田副学長(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 アメリカンフットボールの関東学生連盟は10日、オンラインで臨時理事会を行い、3年生部員が覚醒剤と大麻所持の疑いで逮捕された日大について、「当面の間の出場資格の停止」処分とすることを決めた。9月2日に開幕する1部上位「TOP8」の日大―法大戦は中止が決まった。
 日大アメフト部を巡っては、東京都中野区の寮内で覚醒剤と乾燥大麻を所持した疑いで、5日に3年生部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕される事案が発生。関東学生連盟はリーグ戦に参加するかどうかの回答期限を9日に設定し、日大からは参加の意向が示されたものの、この日の臨時理事会では、「おおむね意見は一致」(連盟幹部)し、今回の処分が決まったという。

 関東学生連盟は処分を科す理由として(1)逮捕された部員以外の部関係者全員が違法薬物に潔白であると保証できない旨が示されたこと(2)逮捕された部員以外の部の関係者に違法薬物を使用した者が存在している疑いが払拭できないこと(3)再発防止策の提示ならびにその実施がなされていないこと(4)部関係者の責任の所在が明らかでないことの4点を明示。「連帯責任以前の問題である」との見解を示した。

 今後は各試合日の1カ月前を期限とし、関東学生連盟が4つの懸念点をクリアしたと認めた場合、リーグ戦の出場を許可するという。ただ試合は「参考試合」となり、対戦相手を含めて勝敗はカウントされない。1部下部「BIG8」とのチャレンジマッチ(入れ替え戦)の扱いは、別途理事会で議論して決定するという。

 一方、日大は逮捕された部員を除き、無期限活動停止処分の解除を発表した。「個人の問題を部全体に連帯責任として負わせることは、多くの学生の努力を無に帰することになる」と説明。連盟側と大学側で正反対の判断が下される事態となった。

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