ラグビー日本代表・リーチ「おかしい」イングランド主将のレッドカード取り消しに疑問　W杯第2戦で対戦

2023年08月18日 20:07

ラグビー

　9月8日に開幕するラグビーW杯フランス大会の日本代表に4大会連続で選出された元主将のリーチ・マイケル（34＝BL東京）が18日、東京都内で取材に応じ、イングランド代表のSOオーウェン・ファレル主将の出場停止処分をめぐる動向に疑問を呈した。

　ファレルは8月12日のウェールズ戦の後半に、危険なタックルでイエローカードを受けた。その後、新たに導入されたTMOバンカーシステムで再検証され、数分後にレッドカードとなり、退場処分となっていた。本来なら最低でも3試合、“前科”のあるファレルはさらに長期の出場停止処分が科される可能性があったものの、後日、独立規律委員会がレッドカードの取り消しを決定。出場停止処分も科されないことになった。

　ところが国際統括団体ワールドラグビー（WR）が、独立規律委員会の決定に異議を唱え、最終的な処分は決まらないまま。この件に、自身も7月のサモア戦でレッドカードを受け、3試合の出場停止処分（その後2試合に軽減）を受けたリーチは「（レッドカード取り消しは）おかしい。冗談だと思った。寝られなかった。だったら俺のレッドカードを取り消して。100％、レッドカード」と語気を強めた。

　WRは19年大会以降、危険なプレーへの取り締まりを厳格化しており、W杯本番でもカードが乱れ飛び、試合の勝敗を左右することが予想される。リーチも「（ファレルの動向は）気になる。主将だし、チーム、戦術、リーダーも、彼がいなくなったらどうなるか」。イングランドとは1次リーグ第2戦で対戦予定で、ファレルの出場可否が試合に影響することが確実なだけに、気になる様子だった。