大栄翔が19日から巡業合流 名古屋場所中に肋骨骨折していた「激痛でヤバい…」強行出場の胸中激白

2023年08月18日 19:42

相撲

大栄翔が19日から巡業合流 名古屋場所中に肋骨骨折していた「激痛でヤバい…」強行出場の胸中激白
19日から巡業に合流する大栄翔(23年4月撮影) Photo By スポニチ
 大相撲の関脇・大栄翔(29=追手風部屋)が18日、夏巡業に向けて出発した。7月29日の沼津から始まった巡業はここまで休場しており、あす19日の長岡場所から合流する。この日は13時頃東京駅に集合し、久々に顔を合わせた力士仲間と笑顔で談笑する姿が見られた。
 巡業を休場した理由は肋骨の骨折。前日までに本紙の取材に応じ、ケガをした経緯や当時の心境、現在の症状などを明かした。
 名古屋場所13日目、関脇・若元春にはたき込みで敗れた時に胸を土俵に打ち付けて負傷した。「負け残りの時に(土俵下で)激痛でヤバいと…」。その日のうちに病院へ行ってMRIを撮り、骨折が判明した。全治1カ月の診断だったが「あと2日だし…」と強行出場を決意。大関獲りに挑む大事な場所、残り2日勝てば3場所合計32勝となって昇進の可能性も出てくるため、決死の覚悟で土俵に上がった。

 痛み止めを飲んで臨んだ14日目の阿武咲戦。苦渋の選択で立ち合い左に変わって白星をつかみ取った。人生初の骨折、そして経験したことのない痛みや恐怖心との闘いだった。「怖くて当たれなかった。(折れた肋骨が)肺に刺さるんじゃないかと…」。場所中に語ることのなかった苦しい胸の内を明かした。

 名古屋場所後は1週間の休みをはさみ、8月に入ってから少しずつ運動を再開。最初は四股も踏めなかったが、現在は基礎運動に加え軽めのぶつかり稽古までできるようになった。まだ実戦稽古は再開できていないが、徐々に快方に向かっているという。「痛みはだいぶなくなってきた」。大関獲り継続の可能性もある秋場所(9月10日、東京・両国国技館)へ向け、強い大栄翔が復活する。

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