~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑥ トップの防止

2023年08月18日 12:00

ゴルフ

~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑥ トップの防止
~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑥ トップの防止 Photo By スポニチ
 アベレージゴルファーの中には、ボールの頭を叩くトップに悩む人も少なくありません。西川哲プロによれば、やはり手だけでクラブを上げる人によく見られるとのこと。ハーフトップならまだしも、ボールの頭をかするようなトップだとほとんど飛距離が出ません。大叩きの原因にもなるので、すぐに修正しましょう。パートナーを務めるのは女優の馬場奈々瀬さんです。 【動画で見る・~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す⑥
 馬場 最近、ボールの頭をかするようなミスがよく出るんですよね。

 西川 一般的にトップと言えば、リーディングエッジでボールをヒットすることですが、馬場さんのようにボールの頭をかするようなトップを打つ人もいます。ビギナーやアベレージゴルファーに多く見られますが、原因はアドレスの位置にクラブヘッドが戻らないことです。ボール1個分近く上に戻ってくるため、ボールの頭を叩いてしまいます。
 
 馬場 どうしたら修正できますか?

 西川 要はヘッドがアドレスの位置に戻らない原因を取り除けばいいんです。ボールの頭を打ってしまう人には共通点があります。1つはアドレスで肩のラインが目標の左を指していること。もう1つはバックスイングでクラブを手首や腕の動きだけで上げていることです。

 馬場 肩のラインが目標の左を向いたり、手首や腕でクラブを上げると、どうしてボールの頭を叩くのでしょう?

 西川 どちらも左肩の動きが悪くなるからです。バックスイングでは肩をしっかりと回し、上半身を捻転することで正しい位置にクラブが上がります。このとき重心は右足に多く乗ります。ダウンスイングからインパクトにかけて重心を左足に移しながら、捻転した上半身をダウンスイングで元に戻せば、自動的にヘッドはアドレスの位置に戻ります。ところが、肩を回さずにクラブを上げると、トップ・オブ・スイングで左足重心となり、インパクトではアドレスの位置よりも左に重心がきます。ヘッドもボールより左に下りてくるので、ボールの頭を叩いてしまうわけです。

 馬場 ということはバックスイングで肩を回せばトップを防げるわけですね?

 西川 正解です。アドレスで肩のラインが目標を向いていれば、左肩が体の中心に近くなった分、肩を回しやすくなります。さらに、バックスイングでも手首や腕で上げようとせず、左肩を回すことによりクラブを上げると、右足に体重が乗っていきます。

 馬場 なるほど。肩を回せば回すほどいいわけですね。

 西川 おっと、だからといって、上半身ごと右サイドにスエーするのは厳禁ですよ。あくまでも頭の位置を動かさない状態で肩を回していくイメージです。

 馬場 スエーって何ですか?

 西川 バックスイングの際、体ごと右に平行移動することです。

 馬場 そうならないように気をつけます。

 西川 ゴルフスイングにおいて、肩の動きはものすごく大切になります。肩周りの筋肉や肩関節などが硬くなっているとスムーズに動きません。ラウンド前には準備運動やストレッチなどで十分にほぐしておきましょう。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

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