“癒やし系”蛭田が涙の初V PO1H目「奇跡」ラフから3打目1メートルピタリ
2023年08月21日 04:33
ゴルフ
2年前にはイップスだったパット。正規の18番では決めれば優勝のパットを2度も外し天を仰いだ。「平常心で打てなかった」。救われたのは8年前に獣医師を引退し、キャディーを務める父・宏さんの一声。「まだ大丈夫、やり直しだよ」。POを制し、父へ感謝の思いを口にする時、涙があふれ出た。
アマ時代から注目されながら結果が出ず「勝てずに終わっちゃうのかなって思った時期もあった。長かった」。昨年12月、サッカーJ2いわきFCのトレーナー、穂苅敦氏と契約し、瞬発系の筋肉を鍛え始めるとゴルフが変わった。飛距離は15ヤード伸び、正確性も増した。パットもスロー解析の結果、インパクトの不安定さが露呈。時間をかけて克服し、今がある。
ほんわかした笑顔が代名詞。「表情筋が緩めば全身が緩むと訳の分からない理論でやってます」。黄金世代の1つ上で下からの突き上げも激しい世代だが「複数回優勝したい。見ていて癒やされるプロになりたい」。癒やし系の26歳は最後もやっぱり笑顔だった。
【蛭田 みな美(ひるた・みなみ)】☆生まれ 1997年(平9)7月15日生まれ、福島県鮫川村出身の26歳。家族は両親と姉、兄。1メートル64、57キロ。
☆アマ戦績 3歳でゴルフを始め、学法石川高に進学。14年世界ジュニア選手権で個人3位、永井花奈と組んだ団体戦で優勝、日本女子アマ選手権で優勝。
☆田舎暮らし 実家では牛を飼い、裏には草原が広がる。魚を手づかみで捕まえたことも。現在のペットは猫のくーにゃん。
☆東北魂 甲子園でも「仙台育英勝たないかなぁ」と東北びいき。今回の優勝で「東北にフォーカスしてくれる人が増えれば」。
☆重機 優勝賞品としてCAT(R)ミニ油圧ショベル303SRをゲット。「ホームコースに寄贈するかも」。
≪西郷6勝目ならず 初優勝蛭田に拍手≫西郷はプレーオフ1ホール目でバーディーパットを外し、通算6勝目を逃した。「勝負を懸けたパッティングだった。ティーショットもセカンドも思うように打てた。優勝した蛭田選手がそれより上だった」と振り返った。それでも前週の全英女子オープンなど海外メジャー4戦を経験して臨んだ今週はショット、パットとも安定感を見せ、首位を快走。昨季終盤の不調から完全復活を印象づけた。
▼3位・桑木志帆 後半2個目のバーディーを取ってから緊張してきました。リーダーボードを見たのが間違いでした(笑い)。(67と伸ばし、単独3位に浮上)
▼18位・勝みなみ 楽しかったです。情報交換もできましたし。(米ツアーで)シード権やアジアシリーズにも出たいので(年間ポイントランク)60位以内を目指して頑張りたい。(約5カ月ぶりの国内ツアー参戦)
おすすめテーマ
2023年08月21日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
静岡ブルーレヴズ監督に藤井雄一郎氏就任 アシスタントコーチは長谷川慎氏
-
ドイツが米国に善戦 男子バスケW杯の親善試合で互角の試合展開 W杯初戦では日本と対戦
-
木村沙織さん バースデーショット公開に祝福の嵐「可愛い可愛い」「益々素敵にレベルアップしてる」
-
男子100Mを制したのは200Mで大会連覇中のノア 9秒83の自己ベストで頂点到達
-
スクワットの効果が出ない“NG”なやり方【筋トレ初心者あるある】
-
○○好きは要注意!亜鉛不足になりやすい人とは。不足時のデメリットも
-
「プロテインだけの朝食」でも大丈夫?メリットもあるが“デメリット”も…
-
疲労回復におすすめのコンビニドリンクは?管理栄養士がチョイス!
-
スクワットを続けているのに瘦せない「3つの要因」とは
-
ビキニフィットネス・ダンシーあずさ シャワーショット公開に「美の曲線」「完璧なボディ」
-
女子7種競技は激闘 史上最少点差での決着 英国のジョンソントンプソンが2度目の優勝
-
【世界陸上】サニブラウンは6位 昨年のオレゴン大会の7位を上回るも「マジで悔しい」X4
-
【世界陸上】男子400の歴史が動いた!佐藤拳、高野進超え!32年ぶり トラック種目日本最古の記録更新
-
【世界陸上】高野進氏 止まっていた時計がやっと動き出した
-
【世界陸上】男子110障害・泉谷 「さすがにちょっと緊張」も順当に準決勝進出
-
“癒やし系”蛭田が涙の初V PO1H目「奇跡」ラフから3打目1メートルピタリ
-
宮本勝昌 シニア初V 9戦目で決めた!8バーディー
-
ラグビーリーグワン・静岡 新監督に代表NTディレクターの藤井氏が有力
-
小結・琴ノ若 “大関仕様”で11番8勝3敗 「稽古場から勝負」
-
龍神ニッポン 主力陣不在も19歳の甲斐躍動!2次ラウンド進出
-
【世界陸上】100m6位・サニブラウン「どれだけこの舞台でできるか再確認できた」一問一答