【世界陸上】110m障害・泉谷駿介の決勝進出なるか 金井大旺氏が語る準決突破のキーポイント

2023年08月21日 19:37

陸上

【世界陸上】110m障害・泉谷駿介の決勝進出なるか 金井大旺氏が語る準決突破のキーポイント
予選での泉谷駿介(AP) Photo By AP
 【陸上・世界選手権第3日 ( 2023年8月21日    ハンガリー・ブダペスト )】 男子110メートル障害で日本勢初の快挙なるか。第3日の21日(日本時間22日)に準決勝&決勝が行われる。21年東京五輪の同種目で準決勝に進出した元日本記録保持者の金井大旺氏(27)が、泉谷駿介(23=住友電工)の予選の走りを解説。日本初の決勝進出へ期待を込めた。
 【金井大旺の目】予選の泉谷選手は表情もリラックスしていて、緊張感もなかった。今年はダイヤモンドリーグ(DL)など場数を踏んで自信がついている。ゆとりを持っていた印象だった。前半からゆとりを持って入り、8台目以降の後半は見た目でも分かるくらいリラックスしていた。

 DLロンドン大会と比較すると、スタートから1台目までの7歩が大股だった印象。踏み切り位置がハードルに近くなり、頭の上下動が激しくなってしまい、そのまま10台目まで行ってしまった。

 110メートル障害は1~3台目の踏み切り位置が重要。一度、踏み切りの位置と方向をミスするとレース途中から修正できない。準決勝以降は、1台目の踏み切り位置と方向をしっかり修正すると思う。スタートから1台目までの7歩のうち最後の5、6、7歩をリズムアップし、より手前から1台目を踏み切ることができれば準決勝は良い走りができる。ミスしなければ確実に決勝に行けると思う。

 優勝候補の一角、ブロードベル(ジャマイカ)が転倒したものの、海外勢は例年通り予選は13秒2~4台だった。ホロウェイ(米国)ら海外勢は予選でリラックスしているが、準決勝から一気に雰囲気が変わる。泉谷選手は冷静に自分の走りをしてほしい。準決勝は隣に有力選手がいるが、前半から並ばれても自分のペースを保ってほしい。高山選手もかなり良い走りができているので、予選を再現してほしい。

 準決勝から決勝がわずか1時間35分と短い間隔のレース。泉谷選手は元々ガチガチに緊張するタイプの選手ではないので、いつも通りやってほしい。見た目では分からないが、かなりの場数を踏んだことが自信になっていると思う。精神的な部分は昨年のオレゴン大会、東京五輪と全く違う。
(日本歯科大・ミズノブランドアンバサダー)

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