細野勇策 羽川豊以来32年ぶり日本人レフティーVへ2差3位 「1つずつイメージ、感覚が出てきた」

2023年09月03日 04:30

ゴルフ

細野勇策 羽川豊以来32年ぶり日本人レフティーVへ2差3位 「1つずつイメージ、感覚が出てきた」
1番でティーショットを放つ細野 Photo By 共同
 【男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第3日 ( 2023年9月2日    山梨 富士桜CC=7424ヤード、パー70 )】 11位から出た細野勇策(20=ロピア)が6バーディー、3ボギーの67で回り、通算3アンダーで首位と2打差3位に浮上した。尊敬する金谷拓実(25=Yogibo)に弟子入りし、練習の動きを「完コピ」しながらレベルアップに努めた成果を発揮。91年ダイドードリンコ静岡オープンの羽川豊以来となる32年ぶりの日本人レフティーVを視界に捉えた。ツアー通算5勝目を狙う金谷が通算5アンダーで単独首位に立った。
 32年ぶりの日本人レフティーVへ、細野が上がってきた。7番で約10メートルを沈めるなど6番からは3連続。得意のパットがさえ、右バンカーにつかまった17番で約5メートル、最終18番でも4メートルを沈め、連続バーディーフィニッシュ。「1つずつイメージ、感覚が出てきました」と白い歯を見せた。

 前週、尊敬する金谷に弟子入り。練習ラウンドでは影のようにくっついて行動。金谷が奥のラフへ行けば細野も奥へ、バンカーへ行けばバンカーへ。金谷からは「まねしたからと言ってどうなるものではないよ」と言われたが、練習の意図、見える景色、テンポなど自分でトライする気付きになった。

 ゴルフ界では少数派のレフティー。ジュニア時代から左利き用のクラブは少なく父が女性用を購入し、長さを切って調節、練習場も打席はいつも右端だった。それでも「注目していただけるのでうれしい」。ツアー初Vへ、最終日は最終組で金谷と同組。恩返しするには最高の位置から“師匠”の背中を追う。

 ≪遼 終盤で追い上げ「残り9ホールで3打差とかなら分からない」≫09、10年大会覇者の石川は終盤16、18番でバーディーを決め、首位と2打差の好位置を守った。本来はアウトで伸ばし、難度の高いインで耐えるのが富士桜CCのセオリーだが「今日はこれ(終盤のバーディー)を引き出すしかなかった」と笑った。2打差で金谷を追う最終日については「残り9ホールで3打差とかなら分からないと思います」と話していた。

 ▼1位・金谷拓実 17、18番でミスしてしまって残念でしたが、しっかり切り替えて明日は自信を持って勝ち切りたい。(単独首位に立つも17、18番は連続ボギー)

おすすめテーマ

2023年09月03日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム