アメフト神戸大 優勝候補を慌てさせた3度の同点劇 矢野川監督「やれば勝負になる」

2023年09月03日 20:13

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アメフト神戸大 優勝候補を慌てさせた3度の同点劇 矢野川監督「やれば勝負になる」
<関西学生アメフト 神戸大・立命大> 第2Q、パスを出す神戸大QB栄 (撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   神戸大28―42立命大 ( 2023年9月3日    MKタクシーフィールドエキスポ )】 波乱の少ない開幕節が、赤いジャージーの奮闘で盛り上がった。「打倒・関学大」の一番手と目される立命大との今季初戦。第2Q4分9秒のTDで0―14になっても、神戸大のサイドラインに動揺の色はなかった。
 「ノーハドルで時間を流しながらやる、うちの形は、先に2本取られても貫くよ、と選手には伝えていた」

 矢野川源監督の描いたゲームプランに、選手は平常心で呼応する。直後の6分46秒にQB榮大志(3年)からRB長尾涼平(3年)に通した62ヤードTDパスが反攻の合図。終了間際にもTDを奪い、14―14で前半を折り返した。

 第3Qは、どつき合いと呼べる展開。TDを許した直後に榮→WR大高理玖(4年)の82ヤードTDパス、そしてQBからボールをもらった長尾がTE奥村陽介(3年)にパスを通すスペシャルプレーで2度までも追いついた。

 終盤は選手層の違いが影響して突き放されたものの、矢野川監督は決して下を向かない。「(選手層も含めて)実力。力がまだ足りなかった」と振り返りながらも、「収穫? (準備をしっかりして)やれば勝負になると分かったこと」と力をこめた。

 選手のスカウティングや、恵まれた練習施設などと無縁の国立大。個人の能力差を組織力や知恵、工夫でカバーするスタイルが今年も上位陣の脅威となる。

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