将来のジャパン候補だ 近大WTB植田2トライ 同大撃破&今季初勝利導いた

2023年09月25日 05:00

ラグビー

将来のジャパン候補だ 近大WTB植田2トライ 同大撃破&今季初勝利導いた
<近大・同大>後半、トライを決める近大・植田(左) (撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第2節   近大31―17同大 ( 2023年9月24日    皇子山運動公園陸上競技場ほか )】 各地で4試合が行われ、近大は31―17で同大に勝利した。WTB植田和磨(3年=報徳学園)が2トライを挙げると、SO半田裕己主将(4年=天理)が4本のPGを成功させて今季初白星に貢献。同大は5季ぶりの開幕2連敗となった。昨季王者の京産大は50―28で摂南大を、関学大は49―34で立命大を下し、いずれも開幕2連勝を飾った。
 大ケガを乗り越え、大学屈指のトライゲッターが躍動した。5―0で迎えた前半16分、サインプレーから抜け出した植田は、巧みなステップで守備網を破りインゴールへ。さらに後半28分には、右隅でボールを受けると相手2人のタックルをかわし、2トライ目を奪って近大の今季初勝利に貢献した。

 「2本目は外側で受けて、最後は個人でいけたので。自分の良さが出せたのかな」

 1年生だった21年度に関西大学Aリーグのトライ王に。今年1月には、7人制日本代表候補にあたるセブンズ・デベロップメント・スコッド(SDS)に学生で唯一、選出された。だが、5月28日の春季トーナメント関学大戦でハイパントを処理した際、地面に叩きつけられて座骨を骨折した。

 診断結果は全治5カ月。今季の開幕は絶望かと思われたが、諦めなかった。「なんか変な自信があって。(開幕までに)治るやろ、みたいな」。驚異的な回復力を発揮するとともに、リハビリ中には課題だった上半身を強化。力強さを新たに備え、言葉通り初陣から戦列に戻ってきた。

 すでにリーグワンの複数チームから注目され、将来のジャパン候補と目されるWTB。開催中のW杯もチェックしており「あの舞台で戦えるのは、めっちゃ格好いい」と目を輝かせる。4年後へと名乗りを上げるべく、まずは近大にとって史上初の関西制覇をたぐり寄せる。(西海 康平)

 ◇植田 和磨(うえだ・かずま)2002年(平14)12月4日生まれ、兵庫県出身の20歳。4歳の時、明石JRCで競技を始める。報徳学園高では3年連続で花園出場。経営学部3年。7人制日本代表キャップ2。50メートル走6秒2。1メートル76、87キロ。WTB、FB。

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