馬場雄大 B1長崎からパリ経由でNBAへ ホーバス監督の助言を胸に5季ぶり国内復帰で「優勝を目指す」

2023年09月27日 05:30

バスケット

馬場雄大 B1長崎からパリ経由でNBAへ ホーバス監督の助言を胸に5季ぶり国内復帰で「優勝を目指す」
B1長崎に電撃入団した馬場。バルーンにはB1優勝と記した Photo By スポニチ
 今季B1に初参戦する長崎が26日、今夏のW杯で日本代表のパリ五輪切符獲得に貢献した馬場雄大(27)の獲得を発表した。昨季NBA傘下Gリーグのレジェンズでプレーした馬場はA東京に所属した18~19年以来5季ぶりの国内復帰。長崎市内で入団会見に臨み、新シーズンの目標にリーグ制覇を掲げた。パリ五輪で活躍してNBA入りを引き寄せる青写真を描き、長崎入りを決断。早ければ10月8日の千葉J戦でデビューする。
 遠回りとは思っていない。5シーズンぶりに国内復帰する馬場は「優勝を目指す。同時にNBA選手になる目標を常に考えてチーム選びをしている。パリ五輪に向け、自分が最も成長できる環境だと思った」と語った。NBA傘下Gリーグ、オーストラリアNBLを含めた国内外の複数クラブから獲得の打診がある中、20年創設で今季B1に初参戦する新興クラブを選択。背番号は日本代表と同じ「18」に決まった。

 馬場は所属選定にあたり、日本代表のトム・ホーバス監督(56)に相談。「ファーストオプション(先発)となるチームがいい。海外で長くプレーし、ミスしたらいけないという姿勢が見える。成長のために思い切ってやれる環境を選んでほしい」と助言を受けた。目玉補強として迎えられる長崎はうってつけのクラブだ。

 NBAキャバリアーズで6年間アスレチックトレーナーを務め、レブロン・ジェームズらを担当した中山佑介氏(40)の在籍も決断を後押し。馬場は「NBAでプレーするための絶対的な知識がある」と期待する。伊藤拓摩社長(41)は馬場がレジェンズ所属時の19~20年にコーチを務めており、信頼関係は厚い。契約の詳細は不明だが、チャンスがあれば契約期間内でも海外挑戦を容認する方針だ。年俸も数百万円レベルのGリーグ時代の10倍近くになるとみられる。

 W杯で右手薬指を骨折していたことも判明。今月は治療中心で本格練習はできていないが「今までにない自分を見せたい。新しい馬場雄大を見ていただきたい」と早期デビューに意欲を見せた。青写真はB1発、パリ五輪経由、NBA行き。終着点はブレない。

 ◇馬場 雄大(ばば・ゆうだい)1995年(平7)11月7日生まれ、富山県出身の27歳。富山第一高を経て筑波大在学中の17年にA東京入り。17~18年シーズンにBリーグ新人賞を獲得した。19年夏から海外挑戦し、NBA傘下Gリーグ・レジェンズ、オーストラリアNBLメルボルン・ユナイテッドでプレー。日本代表として19年W杯、21年の東京五輪、23年W杯に出場。父・敏春氏もバスケ元日本代表。妻は女優の森カンナ。右利き。1メートル95、90キロ。

 ≪「就職成功」妻・森カンナも祝福≫馬場の妻で女優の森カンナは自身のSNSで「長崎ヴェルカの皆さま、どうぞよろしくお願い申し上げます。就職成功」と夫の長崎入団を祝福した。W杯後は「さて、馬場よ就職活動が待っているぞ、、笑」と冗談交じりにエールを送っていた。馬場は妻から「就職活動完結だね」と言葉をかけられたことを明かし「彼女の仕事もあるので、長崎で一緒に生活するかは不透明。これから話し合います」と説明した。

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