森田遥6年ぶりV 涙あふれたツアー2勝目「長かった」 生涯獲得賞金3億円突破

2023年10月09日 04:33

ゴルフ

森田遥6年ぶりV 涙あふれたツアー2勝目「長かった」 生涯獲得賞金3億円突破
<スタンレーレディース・最終日>18番、優勝インタビューで涙を見せる森田遥(撮影・西尾大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー スタンレー・レディースホンダ最終日 ( 2023年10月8日    静岡県 東名CC=6590ヤード、パー72 )】 首位タイから出た森田遥(27=新英ホールディングス)が2バーディー、ボギーなしの70で回り、通算13アンダーで17年の北海道meijiカップ以来、6年ぶりのツアー2勝目を手にした。生涯獲得賞金も3億円を突破。19年のシード喪失など、どん底からはい上がっての復活Vになった。通算11アンダーの2位には69で回った安田祐香(22=NEC)が続いた。
 数センチのウイニングパットに6年分の思いを込めた。やっとつかんだ2つ目のトロフィー。森田は「長かった。サポートしてくれた周囲が私以上に信じてくれた。ホッとした」とあふれる涙を拭った。

 2、5番のバーディーで単独首位に立つ。パーオンを逃しても磨き続けた武器のショートゲームでパーセーブ。17番では第1打を右に曲げるピンチも、木に当たってフェアウエーに戻ってきた。運も味方に逃げ切った。

 米下部ツアー挑戦を経て、本格参戦2年目の17年に初優勝。しかし、次の勝利が遠かった。19年にはシード喪失。今季はコロナ感染などで体調を崩し、夏場に丸々1カ月欠場を強いられて「一番苦しかった」と吐露した。

 そんな時、昨年からマネジャーを務める妹の唯さん(22)から「くよくよしてんじゃない!」と一喝された。周囲の支えもあって2勝目への執念を失うことなく、クラブを振り続けた。「6年かかったけど、毎日1ミリでも勝利に向けて準備していた」。笑顔で胸を張った。

 ≪安田2打及ばず 今季2度目2位≫6位から出た安田は69と伸ばしたが、2打及ばず今季2度目の2位だった。終盤14番で5メートル、15番で2・5メートルを沈めて連続バーディーを奪う追い上げも見せ、「いつもパットが自信ないけど、今週は気持ち良く打てた。自分的にも少し成長できたかなと思う」とポジティブに捉えた。初シードもほぼ手中に収め、今季も残り7試合。ツアー初優勝を目指す22歳は、「また優勝争いができたらいい」と今後を見据えた。

 ≪英莉花 災難28位≫8位から2週連続優勝を目指した原は、74とスコアを落として28位。「こういう日もあるのかな」と悔しがった。エースキャディーがこの日、体調不良で急きょ交代するアクシデントもあった。次戦は出場せず、米ツアー出場権を争う2次予選会(フロリダ州、17~20日)に挑む。渡米前には師匠の尾崎将司のもとで練習する予定。「気を引き締めていきたい」と語った。

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