【箱根駅伝予選会】今大会最年長34歳 放送大関西の外村「一生の宝に」家族の前で完全燃焼!!

2023年10月14日 13:48

駅伝

【箱根駅伝予選会】今大会最年長34歳 放送大関西の外村「一生の宝に」家族の前で完全燃焼!!
レース後、応援のうちわを手に妻・春奈さん、長女・玲果ちゃんと写真に納まる外村 Photo By スポニチ
 【第100回東京箱根間往復大学駅伝予選会 ( 2023年10月14日    陸上自衛隊立川駐屯地―国営昭和記念公園21・0975キロ )】 全国に門戸が開かれた第100回箱根駅伝予選会が14日に行われ、エントリー11人の平均年齢が28・8歳で通信制の放送大関西(大阪)は合計12時間28分57秒で57校中55位となった。
 働き、学びながら走る異色のランナーが集い、予選会に参加。中でも注目を集めたのが今大会最年長の外村翼(34)で、チームでは5番目、全体では585番目となる1時間13分13秒で走りきった。

 「なんていうか、もう本当に想像以上で…。一度目の大学の時は沿道目線で、今回は選手目線。ずっと鳥肌が立ちっぱなしで、人生で一番の思い出になったことは間違いない。一生、語り継いでいきたいし、一生の宝になりました」

 そう振り返った外村は、かつて日大陸上部に所属。一度目の大学生活では予選会を含めて箱根駅伝を走ることはできなかった。卒業後は日立のグループ会社に就職。ランニングクラブを立ち上げるとともに市民ランナーとして活動していたが、営業職で帰宅が深夜になることも多く「体が限界だった」という。

 その後、大経大の職員に転職した。情報システム課に勤務しながら走り続けていた中で、箱根駅伝の予選会が全国に開放されることに。出場の意思を持っていた放送大に入学した。

 この日、念願の舞台に立ち、妻・春奈さん、そして1歳2カ月の長女・玲果ちゃんの応援を受けながら走りきった。22日にはロケットマラソン大阪大会のフルマラソンにエントリーしているが「燃え尽きてしまっていないか心配です」と笑う。

 その前に、一つ大きな楽しみがある。あす15日に都内で開催されるマラソンパリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」には、はとこの山下一貴(三菱重工)が出場予定。家族や沿道から多くの声援を受けた34歳が、今度は五輪切符を目指す山下に声援を送る。

 ◇外村 翼(ほかむら・つばさ)1989年(平元)5月29日生まれ、堺市出身の34歳。父の影響で小学2年から走り始め、浜寺南中から清風高を経て日大に入学。卒業後は市民ランナーとして走り、ランニングクラブ「GRlab」の代表も務める。1万メートルの資格記録は32分43秒06。

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