朝と夜に“コレ”を飲むだけ!睡眠ホルモンを促す「身近な食べ物」

2023年10月17日 09:00

朝と夜に“コレ”を飲むだけ!睡眠ホルモンを促す「身近な食べ物」
なんとなく調子が悪い、よく眠れないなど、季節の変わり目は体調の変化を感じることが多くなりますね。とくに、秋冬は生活習慣病や、その入口とされる睡眠問題が増加する時期でもあります。 そんなときにおすすめしたいのが、みそ汁です […]

なんとなく調子が悪い、よく眠れないなど、季節の変わり目は体調の変化を感じることが多くなりますね。とくに、秋冬は生活習慣病や、その入口とされる睡眠問題が増加する時期でもあります。

そんなときにおすすめしたいのが、みそ汁です。みそ汁が持つ快眠におけるメリットを、「眠れない人は「朝夕のみそ汁」を試してみて!専門家が語る、みそ汁の快眠効果」からリコメンド。

睡眠ホルモン「メラトニン」を分泌させるには?

睡眠専門医で、雨晴クリニック院長の坪田聡先生によると、質の良い睡眠に重要なのは「メラトニン」と呼ばれる睡眠ホルモン。

メラトニン分泌を促すことで、なかなか寝付けない入眠障害や、夜中に何度も目が覚める中途覚醒の解消が期待できるとされています。

味噌にはメラトニンの素となる栄養成分のトリプトファンが豊富に含まれるほか、さまざまな具材を入れることで、食材に含まれる栄養素が一度に摂取できることが魅力だと言います。

朝ごはんと夕飯に「みそ汁」を加えるだけ

不眠対策のためには、みそ汁は「朝夕で食べる」のが理想的とのこと。

トリプトファンは14時間前後でメラトニンに変化するため、朝食でみそ汁を食べると夜までに十分な量のメラトニンが生成され、睡眠の質を高めることに繋がるといいます。

また、人間の身体は体温が上がるときに目覚め、下がってくると眠くなる仕組みのため、夕飯にいただく温かいみそ汁によって上がった体温が手足から放熱され、自然な入眠に繋がりやすくなると述べています。

続いて、管理栄養士の視点から見た、みそ汁の快眠効果を探っていきます。

管理栄養士の視点から見た、みそ汁の快眠効果

管理栄養士で、睡眠改善インストラクターでもある篠原絵里佳さんも、不眠・生活習慣病対策に期待できるみそ汁のポイントを解説しています。

みそ汁は睡眠ホルモン「メラトニン」の生成材料となる

坪田先生も紹介したように、みそ汁はメラトニンの生成に必須となるトリプトファンを手軽に摂取できる点。

トリプトファンは、太陽の光を浴びて適度な運動をすることによってセロトニンと呼ばれるホルモンに変わり、さらに夜になると眠気を促す睡眠ホルモンのメラトニンに変化します。

メラトニンの生成には、トリプトファンのほかに鉄分、ビタミンB6、ナイアシンが必要となりますが、みそ汁に色々な食材を組み合わせることでこれらをおいしく摂取することが可能です。

大豆製品に含まれるたんぱく質が、生活習慣病を予防する

また、味噌などの大豆製品に含まれるたんぱく質が「アディポネクチン」と呼ばれるホルモンの合成を促し、これによって血糖値を正常に保ち、糖尿病の発症を予防する効果も期待できると言います。

くわえて大豆にはコレステロールを低下させる成分が含まれており脂質異常症の予防に繋がる可能性があります。

さらに1日1杯程度の味噌汁のある食生活が、血管年齢を10歳程度改善する傾向があるとする研究結果もあります。

プロフィール

坪田聡(つぼた・さとる)

雨晴クリニック院長、日本睡眠学会所属医師。睡眠専門医、医学博士。日本睡眠学会所属。医師として診療に当たるうちに、睡眠障害がほかの病気の発症や経過に深く関係していることに気づき、高齢者を中心に睡眠障害の治療を開始。その後、治療から予防に重点をシフトし、「快眠で健康な生活を送ろう」というコンセプトのもと、睡眠の質を向上させるための指導や普及に尽力。著書『専門医が教える毎日ぐっすり眠れる5つの習慣』(三笠書房)、『睡眠は50歳から「老化」する』、『朝の「二度寝」でストレスが消える!』など多数。

篠原絵里佳(しのはら・えりか)

管理栄養士・日本睡眠改善協議会認定 睡眠改善インストラクター。総合病院、腎臓・内科クリニックを経て独立。チーム医療に邁進する中で睡眠の重要性に気づき、睡眠改善インストラクター、睡眠健康指導士を取得。食事と睡眠の観点から健康と美容にアプローチする「睡食健美」を提唱している。

<Edit:編集部>

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