自称アイドル菅沼菜々がツアー2勝目 今週投入“完璧で究極”の1W 「清楚系よりキャピキャピ系で」

2023年10月23日 04:30

ゴルフ

自称アイドル菅沼菜々がツアー2勝目 今週投入“完璧で究極”の1W 「清楚系よりキャピキャピ系で」
通算14アンダーで優勝した菅沼菜々(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフ NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日 ( 2023年10月22日    兵庫県・マスターズGC=6495ヤード、パー72 )】 首位で出た菅沼菜々(23=あいおいニッセイ同和損保)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算14アンダーで逃げ切り優勝を手にした。今大会から導入した1Wで攻め続け、初優勝した8月のNEC軽井沢72に続くツアー通算2勝目。強くて可愛い“自称”アイドルが初めて4日間72ホール競技を制し、真の強さを見せつけた。
 18番グリーンがきらびやかなステージに見えた。ギャラリーの視線はヒロインの菅沼にくぎ付けになった。1・2メートルのウイニングパットを沈め、輝くような笑顔で両手を突き上げた。8月の初優勝から2カ月。今大会で引退した憧れのイ・ボミがスタンドで見守る中、初めて4日間72ホール競技を制した。

 「こんなに早く2勝目ができるとは。この大会で優勝できてうれしい。ボミさんが引退されたあとも、JLPGAを盛り上げられるように頑張りたい」

 今週から投入した新1Wがハマった。この日、フェアウエーを外したのは2回だけ。最終組の2人が伸び悩む中、着実に3バーディーを重ねた。難関17番パー3で初めてのボギーを叩く。2位と2打差で迎えた18番は最高潮にプレッシャーを感じた。「曲がらないから大丈夫」と自分に言い聞かせた。振り切ったティーショットはフェアウエーど真ん中へ行き、難なくパーセーブ。2度目の優勝をつかみ取った。

 8月にツアー初優勝を飾り、世界が変わった。以前は周りのスコアを気にするあまりに力んで自滅することが多かったが、今は違う。「どんどん自分が伸びていけば優勝できるっていうのが分かった。周りを見てゴルフをしなくなった」と胸を張る。試合中は周りにバレないように歌を口ずさむことがリラックス法。一番のお気に入りは乃木坂46の「おひとりさま天国」。「キャディーさんにも覚えてもらって一緒に歌ってます」と笑顔を振りまいた。

 初優勝時に「アイドルみたいなプロゴルファー」を目指すことを宣言した。「炎上しないかなと思って」と必ず“自称”をつけるが、ツアー屈指の人気を誇ったイ・ボミは「強いし、可愛過ぎる。私もファンになりそう」と菅沼の魅力にメロメロだ。「乃木坂さんのような清楚(せいそ)系より、キャピキャピ系でやってます」。スマイル・キャンディをもとりこにする令和のアイドルゴルファーは、これからも“強くて可愛い”を追い求めていく。

 ◇菅沼 菜々(すがぬま・なな)2000年(平12)2月10日生まれ、東京都出身の23歳。5歳からゴルフを始める。17年日本ジュニア優勝。埼玉栄高卒業後、18年プロテストで一発合格。同期の稲見萌寧らと同じ99年度生まれの「谷間世代」。昨季は勝利なしだったが、メルセデスランク8位に入った。今季8月のNEC軽井沢72でツアー初優勝。推しのアイドルは乃木坂46の一ノ瀬美空。1メートル58。

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