【ラグビーW杯】南ア代表ムボナンビの差別発言疑惑をWRが調査へ 28日決勝アウトなら連覇へ暗雲

2023年10月23日 20:17

ラグビー

【ラグビーW杯】南ア代表ムボナンビの差別発言疑惑をWRが調査へ 28日決勝アウトなら連覇へ暗雲
イングランドとの準決勝でボールを奪い合う南アフリカ代表のボンギ・ムボナンビ(AP) Photo By AP
 国際統括団体ワールドラグビー(WR)は23日、現在開催中のW杯フランス大会の準決勝で、対戦相手から差別発言を受けたとされるイングランド代表のFWトム・カリーから、正式に申し立てを受けたと発表した。
 英メディアなどによれば、事案が発生したのは21日の準決勝・イングランド―南アフリカ戦。試合中、カリーが南アフリカ代表フッカーのボンギ・ムボナンビから白人差別の言葉を掛けられ、その場で主審のベン・オキーフ氏に申告。試合後にはメディアの取材に対し、実際に浴びせられた言葉の内容や、状況などを語っていた。

 報道を受け、南アフリカ協会は独自の調査を開始すると発表していたが、ワールドラグビ―も本格調査に乗り出すことになった。差別的発言が事実認定されれば出場停止処分が科されることは確実で、ムボナンビは28日(日本時間29日未明)の決勝・ニュージーランド戦(サンドニ)の出場ができなくなる。

 WRは声明の中で「あらゆる差別的行為の申し立てを、極めて深刻に受け止めている。手続きが完了するまで、これ以上のコメントを差し控える」などと表明した。

 南アフリカは大会序盤の9月中旬にフッカーのマルコム・マークスが膝を故障。チーム離脱に伴って追加招集したのはSOのハンドレ・ポラードで、フッカーはムボナンビとFW第3列を兼ねる37歳のデオン・フーリーの2人体制で1次リーグ第2戦以降の5試合を勝ち抜いてきた。ムボナンビが出場停止となれば、決勝はフッカー1人体制となるのは確実で、単独最多の4度目の優勝へ厳しい状況に追い込まれることになる。

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