付け人不足の伊勢ケ浜部屋“うれしい悲鳴”横綱から学ぶ柾富士、一人二役の良ノ富士…それぞれの奮闘
2024年01月19日 08:17
相撲
最も緊張する瞬間は、横綱が土俵へ向かう直前の花道。進退をかけて今場所に臨む照ノ富士が少しでも取組に集中できるよう、身の回りのサポートに最大限努めている。今場所はその様子がテレビに映し出されることも多く、地元・新潟の知り合いから「テレビに映ってたよ」とよく連絡をもらうという。
伊勢ケ浜部屋には、全45部屋の中で追手風部屋と並び最多となる6人の関取が在籍している。照ノ富士が3場所ぶりに復帰し、尊富士が今場所新十両に昇進したことで関取が増え、“付け人不足”のうれしい悲鳴が起きている。
幕下以下は15人在籍しており、三段目・颯富士(22)ら5人がケガなどで初日から休場しているため今場所の出場は10人。横綱は通常6~8人もの付け人を從えるが、照ノ富士に付くのは4人。柾富士とベテランの序二段・御室岳(36)に聡ノ富士(46)、さらに同じ一門の浅香山部屋から幕下・魁清城(25)も加わってサポートに当たる。本場所では他に、師匠と幕内力士にそれぞれ2人ずつ、十両力士にそれぞれ1人ずつが付く構成となっている。
中でも、序二段・良ノ富士(かずのふじ、19)は十両・尊富士(24)と幕内・宝富士(36)の2人に付いている。この日は自身の取組を終えると東支度部屋から西へ移動し、尊富士のサポートへ。尊富士が取組を終えて風呂から上がると、今度は東へ移動して宝富士の身の回りの世話にあたった。
先場所は幕内・熱海富士(21)に付き、今場所から十両・錦富士(27)に付くのは序二段の夢之富士(16)。「関取によってアップや持ち物も全然違う」。先場所は幕内優勝争いの緊張感を間近で感じるなど、入門から1年経っていない中でそれぞれの関取から多くのことを学んだ。
自己最高位の西幕下3枚目まで番付を上げてきた聖富士(19)は、昨年秋場所9日目から蒼富士の代役として急きょ、静岡・飛龍高の2年先輩にあたる熱海富士に付くことになった。それから3場所連続で付いており、迎えた今場所は自身が関取昇進目前。「付け人は今場所が最後」と心に決めて臨んでいる。聖富士も新十両昇進を果たせば、付け人不足の“うれしい悲鳴”はさらに加速していく。
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