ウクライナ出身・安青錦が序二段V 憧れの若隆景から声をかけられ「そっちの方がうれしい」

2024年01月29日 06:35

相撲

ウクライナ出身・安青錦が序二段V 憧れの若隆景から声をかけられ「そっちの方がうれしい」
大相撲初場所千秋楽 令和6年初場所で序二段優勝した安青錦 Photo By 代表撮影
 【大相撲初場所千秋楽 ( 2024年1月28日    東京・両国国技館 )】 序二段優勝決定戦が行われ、ウクライナ出身の安青錦(19=安治川部屋)が千代大光(22=九重部屋)を下してデビューから2場所連続の各段優勝を決めた。
 立ち合い相手が左へ動くと、前ミツを引いて中に入ってついていって一気の寄り。わずか1秒7で勝負を決めた。初めて満員の大観衆の前で相撲を取ったが「気にせず自分の相撲に集中していました」と緊張せず。「気合入れていけ。自分の相撲を取れれば大丈夫」と師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)からアドバイスされたとおり、自分の相撲を取って力の違いを示した。

 目指しているのは師匠のような相撲。現役で言えば、憧れは若隆景(29=荒汐部屋)だ。その若隆景は今場所幕下優勝。各段優勝力士の表彰式で対面し「強いな」と声をかけられた安青錦は「そっちの方が(優勝よりも)うれしい」と声を弾ませた。

 デビュー以来無敗のまま来場所は三段目上位へ番付を上げる。「足りないところはいっぱいあるので、体をデカくして来場所も優勝できるように頑張ります」と気を引き締めた。


 ◇安青錦 新大(あおにしき・あらた)本名=ダニーロ・ヤブグシシン。2004年(平16)3月23日生まれ、ウクライナ・ビンニツァ出身の19歳。幼少期から相撲、柔道、レスリングに取り組む。19年世界ジュニア相撲選手権大会中量級(100キロ未満)3位。21年欧州相撲選手権100キロ未満級優勝。22年4月に来日し、関大相撲部で稽古。22年12月、安治川部屋に入門。1メートル80、125キロ。しこ名の下の名「新大」は、日本で一緒に生活した当時関大相撲部主将の山中新大さんから。

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