星野陸也 欧州初V 青木、松山、久常に続く日本人4人目 本格参戦2年目で

2024年02月12日 04:45

ゴルフ

星野陸也 欧州初V 青木、松山、久常に続く日本人4人目 本格参戦2年目で
トロフィーを抱えて笑顔の星野 Photo By ゲッティ イメージズ
 【欧州男子ゴルフツアー コマーシャルバンク・カタール・マスターズ最終日 ( 2024年2月11日    カタール・ドーハGC=7532ヤード、パー72 )】 首位タイから出た星野陸也(27=興和)が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算14アンダー、274で欧州ツアー本格参戦2年目で初優勝を果たした。日本勢では青木功、松山英樹、久常涼に続く4人目の快挙。川村昌弘(30=JCR Pharmaceuticals)は通算6アンダーで16位、中島啓太(23=フリー)は通算3アンダーで33位だった。
 通算12アンダーで3人が並んでいた16番。飛距離自慢の星野が狙い通りスコアを伸ばした。307ヤードのパー4で第1打をグリーンそばまで運ぶと、軽々バーディー。頭一つ抜け出した。17番でも4日間連続のバーディー奪取。そして18番で1メートルのウイニングパットを沈めると、両手を天に突き上げた。

 3打差に11人がひしめく大混戦の中、首位で出た星野は2番で早々にバーディー。前半は1打差をつけて折り返した。後半は14番で並ばれたが最後は後続を振り切った。

 22年の国内ツアー賞金ランク2位の資格で、23年から欧州ツアーに本格参戦した。大きな刺激を受けたのは昨年9月、フランス・オープンでの久常の優勝。自身は予選落ちしたが、現地に最終日まで残り、快挙を目に焼き付けた。「すげえな、と思いました。自分も欧州の戦い方も分かってきたので、早く優勝できるように頑張りたい」と誓いを新たにしていた。

 20年にスイング改造に着手し、ドローが基本だった球筋にフェードが加わった。「いろんな球筋が打てるようになった」と以前に話していた通り、対応力がアップ。賞金シードを確保して臨んだ今季は開幕戦で2位、2戦目はプレーオフの末、再び2位と好調をキープしていた。この優勝で年間ポイントも大幅にアップ。欧州経由で今季から米国へ戦いの場を移した久常同様、夢の米ツアー挑戦も現実味を帯びてきた。

 ◇星野 陸也(ほしの・りくや)1996年(平8)5月12日生まれ、茨城県出身の27歳。父に勧められ6歳でゴルフを始める。茨城・水城高で関東ジュニア選手権2連覇。日大を2年途中で中退してプロ転向。日本ツアーでは18年の初勝利から6勝。21年東京五輪は日本代表として38位。22年に国内ツアー賞金ランク2位。300ヤード超の飛距離が武器。1メートル86、80キロ。

 ▽欧州ツアー 1972年に発足し、欧州を中心にアジアやアフリカ、米国でも開催。22年からUAEの港湾管理会社「DPワールド」が命名権取得。今季は昨年11月から今年の11月まで45大会を予定。年間ポイント10位以内(有資格者除く)に来季米ツアー出場資格が与えられる。過去の日本人優勝者は78年世界マッチプレーなど2勝の青木功、21年マスターズなど3勝の松山英樹、昨年のフランス・オープンを制した久常涼の3人。

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