高校ラグビー“関関戦”は関学高が粘りのディフェンスで快勝

2024年02月17日 15:23

ラグビー

 近畿高校ラグビー大会が17日、大阪・花園ラグビー場第2グラウンドと鶴見緑地球技場で始まった。花園の第2試合では大阪第1代表として全国大会に初出場した関大北陽(大阪B・2位)が登場。関学高(兵庫A)と対戦した。
 関学高が前半5分にWTB宮下潤(1年)が中央から抜け出して先制トライを挙げると関大北陽もNo・8安田快史(2年)がラックから抜け出して右中間に飛び込んで5―7と2点差に。しかし、関学高は17分にロック伊木大遙(1年)がモールを押し込んでトライを奪うと、20分にはCTB成田陸(2年)がFB木山仁平(1年)からのキックパスを受けて右隅にトライ。一気に19―5と突き放した。関大北陽は前半終了間際にプロップ高藤康寿(2年)がラックからの連続攻撃で一矢を報いて19―12で前半を終えた。

 後半は関大北陽のFW戦を関学高が自陣で耐え忍ぶ時間が続く。関大北陽はインゴールまで持ち込んだかに見えた瞬間もあったが、関学高の粘りのディフェンスにことごとく跳ね返された。後半ロスタイムに関学高WTB成田が2本目のトライを決めて24―12。熱戦に終止符を打った。

 関学高の安藤昌宏監督は「最後のところで本当によく守った。相手FWは強かったですよ」と粘り強く戦った選手をたたえた。一方の関大北陽・梶村真也監督は「これが現時点の実力。ただ、この敗戦を糧にして強くなります」とこの先の戦いを見つめた。大阪開催の近畿大会にはシードされた大阪桐蔭、常翔学園、東海大大阪仰星と関大北陽が出場している。大阪を勝ち抜くことも至難の業だ。事実、関大北陽は大阪B決勝で常翔学園に14―32で敗れている。「経験を積み重ねることで得られるものがある」と梶村監督は辛抱強く新チームを鍛えていく。全国高校大会では阪神・岡田彰布監督の母校が初出場ということで注目されたが“アレ”抜きで「実力で大阪の代表校と認められないと」力を込めた。

 1回戦屈指の好カードは東海大大阪仰星(大阪A・2位)が29―22で報徳学園(兵庫B)を下して準々決勝で大阪桐蔭(大阪A・1位)と当たる。大阪A決勝では大阪桐蔭が7―0で辛勝している。御所実(奈良1位)は169―0で八幡工(滋賀2位)に圧勝。また、京都工学院(京都B)は52―7で光泉カトリック(滋賀1位)に、京都成章(京都A)は96―3で和歌山工(和歌山2位)に、天理(奈良2位)は116―0で熊野(和歌山1位)に勝った。

 18日の準々決勝は大阪桐蔭―東海大大阪仰星、京都工学院―京都成章、御所実―関学高、天理―常翔学園の組み合わせになった。高校選抜大会(3月24日~31日、埼玉・熊谷)には近畿から6校出場するため、準決勝に進んだ4校は決定。敗れた4校による第5、第6代表決定戦を行って出場校が決まる。

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