【玉ノ井親方 視点】照ノ富士はどこまで気持ちと体が続くか。尊富士は休まず攻め続けているのが良い

2024年03月15日 19:38

相撲

【玉ノ井親方 視点】照ノ富士はどこまで気持ちと体が続くか。尊富士は休まず攻め続けているのが良い
寄り切りで敗れ、引き揚げる照ノ富士(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所6日目   ○尊富士(寄り切り)美ノ海●  ○隆ノ勝(寄り切り)照ノ富士● ( 2024年3月15日    エディオンアリーナ大阪 )】 照ノ富士は膝の状態が良くないのだろう。前日金星を与えた王鵬戦もそうだったが、立ち合いで正面から当たってはいるものの、体が軽いし、腰も高い。隆ノ勝に簡単にもろ差しを許して、あっさり土俵を割ってしまった。
 もともと両膝、腰に不安を抱えているだけに、先場所の優勝から1場所で状態が一転してしまう怖さがある。

 エンジンの掛かりが早い方ではなく、白星を重ねるごとに乗っていくタイプ。それが良い方に回れば良いが、歯車が狂い出すと修正も難しくなる。この時点の3敗は重いハンデだ。どこまで気持ちと体が続くか、気になるところだ。

 波に乗り切れない上位陣とは対照的に、平幕の尊富士と大の里が好調だ。新入幕の尊富士は立ち合いから休まず前に出ているところが良い。脇腹を痛めているようだが、その分、速い取口を心懸けて、脇腹に負担をかけないようにしているのが、好結果につながっている。

 所属している伊勢ケ浜部屋は稽古相手も豊富で、熱海富士のような元気な若手もいる。周りからも良い刺激をもらっているのではないか。(元大関・栃東)

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