「情けない」8場所ぶり三役の地位を失った大栄翔が快進撃 「上を目指す気持ちはまだまだある」

2024年05月19日 04:45

相撲

「情けない」8場所ぶり三役の地位を失った大栄翔が快進撃 「上を目指す気持ちはまだまだある」
<夏場所7日目>平戸海(左)を押し出しで破る大栄翔(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所7日目 ( 2024年5月18日    東京・両国国技館 )】 1敗の平幕・大栄翔が平戸海を下して6勝目を挙げた。ただ一人全勝だった宇良が大関・琴桜に敗れたことで首位に浮上。8場所ぶりに三役の地位を失って平幕で臨む今場所、混戦の優勝争いの主役に名乗りを上げてきた。新小結・大の里と平幕の湘南乃海、宝富士も1敗を守り、5人が首位に並んだ。
 次期大関候補と呼ばれた大栄翔が存在感を増してきた。先場所敗れた平戸海を一気の押しで圧倒。相手の引きにもしっかり足を出してついていく会心の内容に「思い通りに取れてよかった」と充実感をにじませた。

 先場所は6勝9敗で負け越し、7場所連続で守っていた三役から陥落した。昨年は6場所中4場所で2桁勝利し、次期大関候補筆頭に挙げられながら、それも白紙に戻った。「上がりたい気持ちでやってきたのに落ちたという現実。悔しいというか情けない。まずはスタート地点に戻らないと」。屈辱を味わい、悲壮な覚悟で今場所を迎えた。

 6日目までに関脇以上との対戦を終え、喫した黒星は1つだけ。先場所の悔しさを晴らすかのような快進撃に「内容も伴っていることが一番いい」と自信を深めた。きょう8日目は、1横綱2大関を撃破して勢いに乗る大の里との1敗対決。「上を目指す気持ちはまだまだある」という30歳が、勢いで上回ってみせる。 (前川 晋作)

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